凡人も凡人
家康は鷹狩に出た先で倒れた。
それを聞いた秀忠は夜間、慌てて駿府城に行く。
「父上!」
「おーお前か」家康は体の調子は良いらしい。ほっとして
「ちょっと飲もうかなっと思ってな」盃を秀忠は持つと家康に持たせてあげた。
「それにしても信長が本能寺で明智光秀に打たれたのは予想外だったぞ!」酒を飲み、一杯やった。
「あぁ〜」秀忠も飲んだ。
すると「ングフ、ングフ」家康が倒れた。
すぐさま服部半蔵もきたが
「オィ」風魔小太郎は現れて、秀忠も服部半蔵は幻術とかかって動けずにいた。
「何者だ⁈」秀忠は焦りながら聞いたが風魔小太郎は無視して酒瓶を後ろから盗む。
そしてもう一人現れた。
「家康はもうすぐ終わる。
何故殺し会わないけないのかと解いた人がいた。
推古天皇の摂政、厩戸王うまやとおう。又の名を聖徳太子しょうとくたいしと言う。
その聖徳太子の忍びの元祖、大伴細人おおとものほそひとが伝えるには戦いは無くなるのではないという。
では何故、大伴細人にないと言ったか?
それは光がある時に影は出来るからだ。
人間な戦争が好きなのだ。
ただ一方で大嫌いなのだ。
人間は権力を持つとき戦争に走りたがる。今までも、それにこれからも。
徳川秀忠、戦争を憎むか?」旧影の王、後陽成天皇ごようぜいてんのうが姿を見せた。
「あなた様は⁈」秀忠と服部半蔵、そして家康は言葉にならないぐらい、まさかの展開であった。
「西郷局さいごうのつぼね、イヤ、姉様。役をよくやってくれた。」
「ハイ」西郷局は静かに出てきた。
「母上⁈」秀忠は驚愕する。
「お、お前⁈何を、しとるのじゃ?」家康は掠れ声で叫んだ。
「お久しぶりでございます」西郷局は秀忠と家康を無視して後陽成天皇に挨拶する。
「うん。よく秀忠を産んだね、ご苦労様。」
「ハイ。天皇の役に立てて光栄です。」西郷局はまだ後陽成天皇に頭を上げなかった。
「母上は後陽成天皇の忍びだったのですか⁈」秀忠は西郷局に聞く。
すると「そうです。後陽成天皇の忍びです。そして、もう一人」西郷局は秀忠に答えると
「予想以上にやり過ぎて杉谷善住が死ぬとはね」後陽成天皇が言うと
「秘技『影潰しの術』」すると徳川家康、服部半蔵、そして風魔小太郎は急に胸を押さえた。
「これは、秘技『影潰しの術』」果心居士は現れた。すると三人は苦しみだし、ついには変死した。すると秀忠は幻術を解かれたか、後陽成天皇は秀忠の横までいき
「これはね、ある一定の距離に入ると影の使い以外死ぬ術だよ。だから、姉様の息子。だから正真正銘の甥」
「それじゃ、本当の子なのか?」秀忠は西郷局に聞く。
「あなたはね、凡人も凡人。だからこそ選ばれたのよ」西郷局は秀忠をそっと肩を撫でた。
「それでもう一度言おう。戦争を憎むか?」後陽成天皇は秀忠には恐怖でしかなかった。
「ハッ。二度と起こさぬようにします」秀忠は後陽成天皇に目を合わせずに平伏した。
「じゃあ、影の王。もし裏切らないとはわからない。警戒するように。姉様もね?」
「ハッ!」二人共返事をする。
西郷局は残り、後陽成天皇、そして新たな影の王・果心居士と共に消える。
すると烏が近づき鳴く(カー、カー、ブシュュ)心臓を潰されて死ぬ。
烏が鳴く頃は 平山剛大 @herayama
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます