黒光りする狂気。


 周囲から「優等生」「大人な対応」を求められ続けた主人公。

 いつもと同じように本音をこらえていると、喉の奥で何かが蠢くのを感じて……



 終盤のインパクトが特徴的な本作。

 荒唐無稽にも見えるのだが、ビジュアルが想像出来てしまうのが色んな意味で憎らしい。

 理想的(都合の良い)な子を演じ続けた結果、逃げ場が消えていく主人公の描写も見所で、
 異常とも言える結末に強い説得力が生まれている。

 読む時間帯は選びたいが、オススメしたい一作。