第5話 最悪の結末


 「ジュノン、完全に消滅しました。ジュノン、撃墜に成功しました」


「よくやったぞジン」

 喜びの声がスピーカーから聞こえる。 


(やったんだ。父さんやり遂げたよミライ)

 初めてのジュノン撃墜に俺は興奮を抑えきれなかった。


(ロボットのエネルギーも少ない。早く戻ろう)

 このまま何事もなく家に帰れると思っていた。


「な、なに、これ……ハッ! ジュ、ジュノンです。新たなジュノンが現われました!?」

 それを聞いたときはもう遅かった。


何かが、コックピットを貫いた。


「グハッ」

 腹部に感じる猛烈な痛み。


「ち、ちく、しょう……」

全身から汗があふれ出る。


 やっとの思いでレバーを掴むと、ロボットを走らせる。


「こんな、やつに、お、俺は……」

 人型のジュノンはこちらに手を伸ばしビームのような謎の光を飛ばした。


わかってはいたのに、よけきれなかった。


 直撃したビームは俺の胸を貫いた。


「ごめん、ミライ……」


「ジン! ―ン!」


 ユウの声。

それも、遠く聞こえる。

                                   つづく


~あとがき~

第一章「ジン編」が終わりました。

これは、人類初のロボット「ホープ」がつなぐ物語。

よかったらアドバイス等もいただけると嬉しいです!

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それでは!次回もお楽しみに!

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