鼻毛を詠む

比嘉パセリ@月1更新

零日目

夜の街に足を入れてから、既に十年以上が経つ。

初めての水揚げまで、上の御姉様方や支配人に丁寧に扱われてきたと思う。その反面、今日という日を迎える為の間、御姉様に色んな話を聞いたりして知識を増やしてきたつもり。あとは、水揚げされるのを待つだけ。


きっと怖くない。

大丈夫。


私は、私は、御姉様方や支配人の云う事に従って生きていけば、それで’’正解’’なのだから。だから早く、私を迎えに来て。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

鼻毛を詠む 比嘉パセリ@月1更新 @miyayui

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画