第5話 技
…ブラッドリーズ、か。
体内の血液を指先に集め発射するビーム。
意外とオレにもできるかもなと思ってやってみるものの全くできない。
何だよ血液を集めるって!どうやるんだよ!!
と言うことでオレが思いついた技を案内された部屋で試している。
言い忘れたがあのあととりあえず一泊することになって部屋を用意してもらった。
「…いくぞ。冷光燈!」
冷光燈。読みはれいこうとう。
空中の水分を凍らせると言う神技である。できれば、だが。
姉貴の水を凍らせる魔法を思い出しながらやってみる。
壁に向けた人差し指の先に微かに氷が現れる。
なんかできちゃった。
もっと努力とかして入手するもんじゃないのか…?
ま、できたならそれでいい。あとは伸ばすだけだ。
コンコン
ノックが聞こえる。
「少年。夕飯できたぞ」
「うい。今行く」
ちなみにホワイトは隣の部屋である。
食堂着くと、いわゆる金持ちって感じの縦長机があった。
真ん中には金色でオシャレな蝋燭立て。
花瓶に入った瑞々しい花々。
なんか高級そうな銀の食器。
すごく偉くなった気分だ。
「S。我の隣へ座れ」
「こう言うのってなんか決まりがあるんじゃないのか?」
「ここは我の屋敷だ。故に我が決まりだ」
「横暴なやっちゃ」
「じゃあ私もお隣失礼して」
「お前はあっちだ」
「そろそろ泣くよ?」
なんかわちゃわちゃしてるのを無視して調理場に目を向ける。
食器は4皿。ナイフとかも4セット。
机にはオレ、ホワイト、虚の3人。
どうやら客人はもう1人いるようだ。
旅に同行するかもしれないのし、第一印象は大事。
ちゃんとしとこ。
数分後、第4の客人のは、
天井から現れた。
グバキィ!!
嫌な音を立てて天井の木が裂ける。
天井を壊した黒いフード付きマントの張本人はフワリと空中を舞い降りてきた。
「吸血鬼ホワイトと白雲つかさ。初めまして。メグサスです」
「我が屋敷をぶち壊しおって。階段を使え」
「メグサス。噂は聞いてるよ。覚えてないけど」
「じゃあダメじゃねえか」
「私もその旅に同行させてください」
「いいけど、いいよね?」
「オレは構わないぞ」
仲間が増えたよ!やったねやったね。
to de continued
復讐系蘇り学生吸血鬼 柚凪月 @yunazuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。復讐系蘇り学生吸血鬼の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます