第2話 これってあのお寿司屋さんの……!?

「これって、あのお寿司屋さんのびっくら◯ん!?」


 これが二人の総意。

 異論は認めん。

 絶対にだ。


 と、取り敢えず、魔石を入れよう。


 場の雰囲気を誤魔化しながら、明らかに魔石を入れる所に魔石を入れる。


「何が起きるんだろう?」


 ピロン♩


【魔石ガチャが起動しました。魔石が入りました。GPを50手に入れました。何連回しますか?1連 5連 ×10連】


 ×が着いているってことは、10連は押せないと言うことだろう

 となると一回回すのに魔石小が妥当か。


 となると……


「こういうのって、10連しか勝たんのよ。義妹よ?そう思うだろう?」


「まあ、そうかもね」


「というわけで、魔石50個持ってきたなり!」


「はっや!?」


 ちょっと10連は楽しみ。


【10連を回しますか?▷はい▶︎いいえ】


 はい!


【▶︎はい 了解しました】


 ガチャ初心者への説明。

 一番下からコモンベターアブノーマルアーティファクトミスリルオリハルコンアダマンタイトヒヒイロノカネレジェンズファンタズマ神金ゴッズ神煌虹ゴッズジェネシス


 ガチャの消費回数で排出内容も変わります。

 ガチャレベル1 白50 緑40 青9.9 黄0.1


「なに……これ?」


「それはそう。まじでそう」


 二人で見たがうん、やっべえな?これ?

 知識としてだが、上位ランク帯ではジェネシスファンタズマを持っているのが普通なそうな。ファーストドロップでそう言うのがよく出てくる。TVで出てくる有名人がそう語っていた。

 視聴率が物凄い事になり一時期話題から離れなかった。ラジオやテレビではそれで持ちきりだったしね。

 探索者って改めてすごいと思う。


 取り敢えず……


「ポチッとな」


 白1 緑2 青6 黄1


 へ?俺の運の数値?


「ねえ?起業しない?」


「真面目に考えてもいいくらい……って言うか、さっさと開けよう」


 白 刀


 緑 鋼鉄製の短剣 STR +20


 青 魔鉄製の長剣 魔鉄製の日本刀 AGI +30 INT +30 スキル俊足 スキル怪力


 黄 スキル『鑑定』


 横嶋 健太


 LV:30


 STR:230


 VIT:210


 AGI:210


 INT:210


 DEX:210


 LUCK:3000


 APP:42


 スキル:腕力強化、拳術、剣術、魔石ガチャ、ドロップ率増加、ラッキーパンチ


「ふう、これやばいよね?」


「う、うん。取り敢えず誰にもバレないようにね?」


 二人で頷き合う。

 今までに一番心が通った。


「取り敢えず、このステータスはINTはお前にやる。俺は前衛だしな」


「なら、STRとAGIはもらっておいてくれない?」


「了解、魔法系のスキルが出たらお前が持て。鑑定もだ」


「わかった。武器は取り敢えず、メイスを使ってたから、護身用に短剣もらうよ?刀はお兄ちゃんがもらいなね」


 このようにしてステータスの変化や武器の変化など様々なことが起こり始めた。


 これがのちに大きく世界を変えるとは思いもしなかった。


 ◆◇◆◇◆◇


 横嶋 健太


 LV:30


 STR:250


 VIT:210


 AGI:240


 INT:210


 DEX:210


 LUCK:3000


 APP:42


 スキル:腕力強化、拳術、剣術、魔石ガチャ、ドロップ率増加、ラッキーパンチ、俊足、怪力


 武器:魔鉄製の日本刀


 横嶋 明日香


 LV:30


 STR:120


 VIT:120


 AGI:150


 INT:480


 DEX:210


 LUCK:20


 APP:50


 スキル:脚力強化、基礎魔法、器用、鑑定


 武器:鋼鉄製の短剣


「ふう、行くか!伊那ダンへ!」


「ゴーゴー!」


 二人でダンジョンに出かけるのだった。


 ◆◇◆◇◆◇


 この世界のダンジョンは広い!

 まーじで広い。


「地図によるとこっちだってよ?次の階層はオークが出るらしい」


「へー」


 雑談をしながら、進む。

 そうすると奴に遭遇した。


「おい、お前!彼女でも作ったのか!?」


 そう、奴、もとい安谷 晶だ。


「爆ぜろもげろ!」


「黙れ、早とちり馬鹿、義妹の明日香だ」


「よろしくお願いします」


「ちょおおおおっとまったああ!義妹フラグ立てんじゃねーーー!」


「もういい、行こうぜ」


「うん」


「クソッタレーーーーーー」


 あれは酷い。

 醜すぎだろ、アレは。

 思わず倒置法使っちまったじゃねーか。


 改めて奴が出てきたようだ。


 鑑定結果


 ゴブリン

 LV:5


 備考:雑魚


 うん……

 なんというか、悲惨。


 シュッ


 首と胴体が切り離された。

 可哀想に。

 やったのは俺だけどね!


「悲惨」


 うん、そうだと思うよ俺も。

 口には出さないけどね。


「ここか」


「そうっぽいね」


 鑑定結果


 小鬼の集落ハイゴブリンの大奥


 人種の女が連れ去られる場所。


 備考:多少苦戦するだろう。


 はへー。

 明日香は行かないほうがいい。

 そうしよう!

 ってのは冗談にしてもこれは……


「グロいな」


「グロいね」


 その何だろう、悪臭漂わせるのやめてもろて。

 いや、マジで、無理。

 生理的嫌悪感というかなんというか。


 とりあえず……


「俺が切り込む」


「わかったわ、援護する」


 そうすると、ゴブリン集落(大奥)との戦いが始まった。


「ふっ!」


 潜伏行動を心掛けて、門番に近づき、首を一刀両断する。

 昨日まではこんなことできなかっただろう。


 横のゴブリンが死んだのに気づいたゴブリンが何かを叫ぶ。


「ぐぎゃー!」


 その瞬間耳をつんざくような怒鳴り声が聞こえる。


「ぶるごおおおおお!」


 地面を破壊する音と共に戦闘が始まった。


「おい!同時に行こうって話だったろう!」


 今更言ってもしょうがないが、もっと良い選択もあった筈なのだ。

 要改善ってとこ、だな。


「腕力強化」


 刀の強さ、しかと見せてもらおうじゃあないか!


「斬!」


 ゴブリンソードマンの片腕を切り落とし攻撃手段を消す。


「火玉!」


 明日香はまだ、1人でもやれそうだ。

 並ゴブリンを燃やしてる。


「はっ!」


 腕の切り口に白で出た刀を差し込む。

 そしてそのまま……


 魔鋼製の刀で袈裟斬りにする。


「あっぎゃっあっああああぁぁぁぁ!」


 叫び声を上げた後、そいつは……


 一振りの剣を落とした。

 それは誰でも知っている超レアドロップのゴブリン特攻200%の小鬼狩り。

 売ったら100億円は降らない序盤だと誰もが憧れる武器だ。

 ただ約0.000000001%でしか落ちないレア武器でもある。しかし、これの本領はそれじゃない。

 これはスキルを移動可能にすることができる。

 一つの武器に効果を集めまくることができる。

 1000万分の一は伊達じゃない。

 果てしない確率だが、ドロップ率アップが仕事したのかな?


 優秀すぎひん?



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魔石ガチャを手に入れた俺は、幸運過ぎる〜〜 ラララ @monokurossss

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