周友は自宅に着くと、部屋へと向かった。初果は部屋で本を読んでいたが、周友が入ってきた瞬間に顔を上げ、笑顔で迎えた。


「お帰りなさい、周友ちゃん。」初果は優しく声をかける。


周友は軽くうなずきながら、ポケットから折りたたんだ手紙を取り出した。「初果ちゃん、これ、湿原で書いた手紙。受け取ってくれる?」


初果は目を輝かせながら手紙を受け取った。「ありがとう、周友ちゃん。」


周友は少し照れくさい表情を浮かべ、言葉を続けた。「実は、湿原で考えてたんだ。もっと自分らしく生きたいし、でも皆といることも楽しみたいって。」


周友は微笑みながら、初果を見つめた。「私、これからもっと自分に正直になりたい、集団行動も頑張りたい。」


初果は周友を見ながら、深く頷いた。「よかった。周友、よかったね」


周友は満足そうに微笑み、初果もその笑顔を見て嬉しそうに笑った。二人は静かに抱きしめ合う。


部屋の中に漂う穏やかな空気の中で二人はひとつになって自分たちの存在に感謝した。

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庭の雨 紙の妖精さん @paperfairy

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