待望のシリーズ第五弾は、益々作者様の腕に磨きが掛かっています。

待ってました。
「薬売り りん」シリーズ第五弾。
章を重ねる毎に、作者様の筆致の冴と、物語の不可思議さが増していると感じるのは私だけでしょうか。
ある漁村を訪れたりんが、一夜の宿を借りた漁師の家で巡り会った不思議な猫。
果たしてりんは何を語り、最後に何を得たのか。
彼の謎の一端が垣間見える、そんな逸品です。