17話:全員集合
「それじゃあ、俺の枠はそろそろ終わるな」
俺の配信の枠が始まって1時間ほどたち、終了する時間になりつつあった。
この時点で俺の登録者数はあれから少し伸びて26.8万人となった。
他の奴らの登録者も見てみると
勝常拳王:登録者数18.9万人
青藍快晴:登録者数20.2万人
双音ミラ:登録者数17万人
夜語ルリ:登録者数22.3万人
と駆け出し配信者としては以上にもほどがある数字を叩き出している。(普通は成功して1万人行くかな〜ぐらい)
これもあの初投稿の影響なのだろうか。
特に双音ミラのパティシエの再現はエグい。
俺はその動画見て軽く引いてたよ・・・。
「このあとは五人全員集まって1時間ぐらい話すかな。公式チャンネルの方に枠が立ってるから今のうちに移動しといてくれよな。」
:り
:正妻との絡みが直接で見れるって本当ですか?
:バリ楽しみなんだが
:どえらいことになりそうやな・・・
:皆カッコ可愛かったりするから期待大
「そんなわけでこの枠落とすからな〜。皆また後で!」
[この配信は終了しました]
「・・・・ふぅぅ。緊張したな…」
もともと引きこもり陰キャだったから喋るのがここまで大変だとは思わなかった。
まじでつかれた。
このあとは配信でも言った通り五人全員での集合配信だ。
それに備えてエナドリとご飯を用意しておいた。
「ゴクッゴクッ…プハァ〜↑」
ウメェ
エナドリを飲みながら俺はもうすでに四人が入ってる通話ルームに参加した。
ピロンッ
「お、ようやっと来たんか。」
「配信お疲れ様でした。」
「ルリちゃん、もう怒らないで〜」
「ゆ、許さないよ?あんな大勢いる中で・・・あ、お疲れ様です。」
通話に入ったら四人ががやがやと喋っていた
「・・・・賑やかだね、主にミラさん。」
「ん〜〜〜?あ!ルリちゃん!旦那さん来たy」
「は?」
「だ、だから旦那さんg」
「は??」
「スゥーッ、なんでもないです。」
・・・なんだろう、今日デビューしたばっかなはずなのにもうすでに格付けがされているところがある気がするんだけど。
すると
ピコンッ
「あ、みなさんもういらっしゃいますね」
と長嶺マネージャーが入ってきた。
「げっ、長峰さん」
「げっとはひどいですね拳王さん。やっぱりバ美n」
「ほんますんませんした!!」
ここにも序列があるんだな
「月見さん?なんか無意味なこと考えてません?バ美n」
「何も考えてません!!杞憂です!!」
「(うわぁ、5人中4人がおかしいんですけど・・・)」
作詞作曲編曲イラスト全部一人でしてたらVtuberになってた 神埼ミクル @knock9990
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