文字通りどん底から這い上がってみた。

なっとう粥

第1話 初めまして異世界 さようなら平穏


人生とはいったい何なのか。


人間なら必ずしも一度は考えたことはあるだろう。

そんな明確な答えのない問について、いつも自問自答しているいた~い高校生が俺、鈴木 一すずき はじめだ。


え?いたいって自覚してるならやめろって?うるせぇよ黙ってろ(震え声)


まあ自問自答する理由ってのは...



クラスメイトの奴らがもう人生勝ち組みたいなやつらばかりだからだよ!

大企業のご令嬢だったり、進研模試で1位とるイケメンとか甲子園優勝した野球部のスタメンとかさぁ...もう勝てっこないじゃん!

なんだよそのスペックは‼ラノベじゃねーんだぞ。ラノベじゃ!

どうせお前ら異世界にいったら”え?また僕何かやっちゃいました?”とか言って内心ドヤ顔するんだろ?ずりーよ!俺も言ってみたいよ!だいたi......


ゴホン、話がずれたが、俺のクラスの3-4にはラノベなんかで描かれそうな”人生勝ち組!” ”異世界行ったらくそ強いチートもらって大勢からチヤホヤされてそう!”的なやつらの集まりなのだ。


俺を除いてね...


ここまでクラスメイトの妬み発言した俺だが勘違いしてほしくないことがある。


それは俺は、ぼっちではないということだ。


普通にクラスで仲の悪い奴はいないし何なら中継役すら任されるほどクラスになじめている。


いわゆる?コミュニケーションの?塊ってやつ?


まあ、冗談はさておき今はその進研模試で1位をとったイケメン 稲崎 裕也いなざき ゆうやに授業で分からない教えてもらっている。


稲崎は進研模試で1位とるほど頭がいいから教えるのも上手いんだこりゃ。

もうとっても助かる!助かるんだけど問題は...


「おい...聞いてるか?鈴木?」


「んぁ?もちろん聞いていたに決まっているじゃないか?好きな女子の髪型の髪型だろ?難しいよな...ちなみに俺はどっちかというと短いほうが好きだね。」


「全く聞いていないじゃないか...ほら、ここの接線の方程式。さっき説明してだろ?」


問題はついていけない俺の頭なんだよな...


成績は良くて中の下。

そんな俺が授業を一回聞いた程度で理解できるわけがない。家で勉強しようにもなまけ癖がついているのだろう。体がゲームから離れないのだ。だからこうやって、稲崎に教えてもらってようやく理解できるってわけ。


稲崎が隣でよかったぁ...稲崎が隣じゃなかったら俺死んでたよ...


「木...鈴木!」


「へいへい...なんすか。こちとら頭をつかってk...やべっ」


稲崎に声を掛けられてようやく気付いた。

先生にガン見されてる。不味い。答えさせられる。

なんもわかってn


ん?


冷静になって気づいた。

先生が俺を見ている理由。

  


戸惑っていると俺だけでなく稲崎やなどの先生を除いた全員が光っているのだ。

光は徐々に強くなり直視できなくなり次に目を開いた時には




俺一人で洞窟にたたずんでいた。





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