フェリーの船旅の夜、恐怖が訪れる。お化けよりも怖い一瞬の出来事。

この作品は、日常の中に潜む一瞬の恐怖感を上手に描いていますね。船旅の楽しさと老朽化した設備への不満が主人公の視点で対比され、さらに夜中のトイレでの出来事が一層の恐怖を引き立てています。

船の揺れとともに個室のドアが一斉に開くシーンは、言葉巧みで強烈な印象を与えます。「バッタァァァン!!」や「ヒェェェェェ――――ッ!!」といった表現が特に効果的です。幽霊ではなく、実際に存在する人間の行動が恐怖の原因であるという点も、現実味があって興味深いです。

素晴らしいホラー話をありがとうございました。

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