第18話 終幕

          △18 終幕


     ・冒頭の女子高校生の場面にかえる。

小町「ヨォ、国定屋!」

お徳「赤城の山も今宵かぎりー」

小町「そんなこといわないで、こんどの休み、赤城山へ参りましょ」

     ・「参りましょ」をやけに上品に。

     ・お徳も、ふだんの生活である上品に応答する。

     ・二人とも、じつは品のいい高校生だった。

お徳「いいわね。七ちゃんも誘いましょ」

小町「だったら、クラス/プレジデントにいって、クラスみんなで」

お徳「抜け駆けは、御法度ですものね」

     ・二人、咲(わら)いが弾ける。

     ・音楽;ちあきなおみヴァージョン「名月赤城山」と、

      ショパンの「革命のエチュード」と、

      シューマンの「トロイメライ」の3曲を、

      同時に流す。あまり大きな音にならないように注意。

     ・赤城山を背景にして、クラスのみんなの顔、顔、顔。

     ・ストップモーションでおわる。


                     ――△幕

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戯曲風「忠治」(chuji) 鬼伯 (kihaku) @sinigy

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