ショートショート「お気に召すまま」
ゆずりは
お気に召すまま
扉を後ろ手に閉めれば、粗末な使用人の部屋は真っ暗になった。
不安に声をかけかけたが、唇を噛んで結ぶ。
摺り足のように少しずつ進み、靴の爪先があたったところで屈めば、空中を彷徨った手がソファの弾力を感じた。
暗闇に慣れ始めた目で、ソファ近くの床へ座れば、愛しい人の瞳に見下ろされた。
2024.03.30
#140字 #小説 #お題 #診断メーカー #shindanmaker
ショートショート「お気に召すまま」 ゆずりは @yuzuriha-0102
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