第2話「敵国モリオントール攻略開始」
北部戦線へようこそ、ここでは朝飯を食べた仲間が次の日の朝バラバラになって柵の上に刺さってるなんてことがよくある戦線です!そんな北部戦線の最大の敵は歩兵でも騎兵でもありません!モリオントールの技術力の結晶、軍用兵器です!優れた技術力で魔法が使えないのにも関わらず魔法を凌ぐ武器を作っているのです!
しかし、そんなことがあれば普通は利用しますよね?まぁ魔族バカだからそんなことは出来ないけどね。
よって、俺はとりあえず、周辺魔力を集めてビームを打てる戦車と大砲、銃と呼ばれる物を強奪し解析した。
結果、可動部分以外の全てのパーツが魔銀、ミスリルで形成されている。ミスリルや魔銀で周辺の魔力を集めてエネルギーとして装填し発車している。そして魔銀やミスリルは魔王国内に大量に存在する。また魔力を動力とし歯車を動かして砲口を自由に動かせるらしい。銃はその可動部分がなくなっただけだ。しかし周辺魔力はどこにでもあるわけではなく魔王国だからこそ真価を発揮できているにすぎない、そうでなければ人間国はモリオントールに統一されてなければおかしい。つまり国内まで攻め込めば自分の魔力でこの兵器を運用できる我々が勝てる。
我々は手始めにモリオントール最前線の街、城塞都市ホルゲーブルを落とすこととした。
まず兵器を大量生産、軍略魔法が上手くない兵士には大砲を、騎馬兵は戦車を騎竜には竜の鞍を魔改造し、騎士には被害が及ばないように透明度の高い物質を付け、竜の翼に魔力を放出し推進する機能を搭載、機動力が大幅にアップした。歩兵には銃を持たせ、ホルゲーブルに行軍を開始した。
今回は攻城戦、兵糧戦はこちらもあまり兵糧がないので使えない、普通に攻めれば兵器のアドバンテージは大砲以外城壁を壊すまで使えない。水攻めも出来るほどの水源はない、魔王に頼み込み特別に最大級の飛行魔獣、白鯨を貸していただいた。彼の腹の下に箱のようなものを作り、その中に歩兵を戦車隊を載せ、パラシュートと呼ばれる娯楽の国トリモで作られている物を使い、空から城をとる。騎竜は白鯨の上に配置した。大砲舞台は城壁を攻撃し意識をそちらに移し城の守りを薄くさせた。そこから白鯨が着いた頃には城壁の兵は壊滅に近くなった。そこからは蹂躙、それだけだった、逃げ惑う物全てが魔力砲の餌食になり、逃げ遅れた物語建物の下敷きになっていた。歩兵隊は城主を拘束し城塞都市は陥落した。同じ手筈で前線の3つの城を攻め落とし、モリオントールは衰退、ミスリルや魔銀の生産量は減り、対魔族に特化した国は静かに幕を降ろそうとした。
しかし、我々は忘れていた。勇者軍の存在を、各国に存在する最終兵器、勇者、彼らが彼らのパーティーと共に軍を連れて魔族を倒さんとする。前線の城がとられてから勇者は王都よりこちらに行軍していた。
次回「勇者」
異世界来たので魔王の大陸統一手伝います。 田んぼの左上 @tanbonohidariue
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