なんとなーく読み出して、微笑ましく思いながら読んでいたら…結末に驚かされました。とっても面白かったです!!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(48文字)
最初こそ。あ、これ企業の製品開発であるやつだ! と思っていたら、まさかのどんでん返しがきて「はあ!?」 と声が出てしまった。ところで、AIの教育と子供の教育は実に似ているのだという。とするなら、主人公が『教師』という設定とこのオチが効きすぎていて、とんでもない皮肉が効いている。驚きました。ご馳走様。
まず何より、読み心地のとてもいい作品でした。学校の先生が「想像する楽しさ」を子供たちに教える。その場面はほのぼのとしていて、子供たちかとんな絵を描くだろうと微笑ましい気持ちにさせられます。……という展開からの見事なオチには、「なるほど」と考えさせられるものがありました。たしかにこれからの時代、こういうことも起こりうるかもしれない。そういう「時代の変化」と「新たに出てくるかもしれない可能性」を切り取った、素晴らしい作品でした。