登場列車紹介(路線図の略図あり) ※ネタバレありにつき注意

王国(マッカード中央駅)~ティダ帝国(帝都:リバピーリ中央駅)間 連絡経路略図


挿絵(みてみんにアップ)

(https://img1.mitemin.net/80/ez/481bgatucwa5clowmd0lkud69qo6_vzn_100_kg_xwp.png  )


(作者注:略図なので、実際の距離とはかけ離れています)


 


ルート①:マッカード中央駅~(ガバナーレ国首都経由)~リスビーヌ港~ボシント港~リバピーリ中央駅


 王国~ガバナーレ国連絡列車:


  昼行: 国際連絡特急『インターポート』(3往復)


  夜行: 国際連絡急行『インターアーバン』(寝台列車)


 ティダ帝国内連絡列車


  昼行: 特急『スーパースター』(3往復)


  夜行: 寝台急行『スターレール』(寝台列車)


王国~ティダ帝国のメインルート。


王国首都のマッカード中央駅と、ティダ帝国帝都のリバピーリ中央駅を最短時間で結ぶ上に、ガバナーレ国首都も経由するため4往復あるのに全て混雑している最強のルート。


今回の物語の舞台も一般的にはオフシーズンであるにもかかわらず、『インターアーバン』はすでに満席。


ちなみに4往復中では、ガバナーレ国首都を通る時間が深夜のため、最混雑列車ではない。


 


ルート②:マッカード中央駅~(ソレスタン共和国経由)~レニンブルグ港~ナーハ港(王国)~ボシント港~リバピーリ中央駅


 王国~ソレスタン王国連絡列車:


  夜行: 国際連絡急行『インタースイフト』


 ティダ帝国内連絡列車:


  夜行: 寝台急行『サウスセブン』


夜行~豪華客船で2日間~夜行の『観光特化型旅行ルート』で、時間がかかる。


ティダ帝国に向けたルートとしてはむしろ、マッカード中央駅~ナーハ港経由~ボシント港から『サウスセブン』のほうが優秀。


今回は「国外追放になった侯爵令嬢が早めに国境を越えてティダ帝国に行く」のが主眼のため、とりあえず、”ティダ帝国に行ける”、”早めに国境を越えられる”という2点で視野に入ったが、むしろ『インタースイフト』は、ソルスタン共和国に用事がある人と、ティダ帝国に旅行で行く老夫婦が多く乗る。


本編では第二王子ですらこのルートに乗るとは思っていない、ある意味微妙なルート。


 


ルート③:マッカード中央駅~(ガバナーレ国経由)~デンパー港~ヨーカー港~リバピーリ中央駅


 王国~ガバナーレ国連絡列車:


  昼行: 国際連絡特急『インターアクティ』


  夜行: 国際連絡急行『インタースイフト』


 ティダ帝国内連絡列車:


  夜行: 寝台急行『ノースエイト』


実際に侯爵令嬢が乗ったルート。


理由は侯爵家のタウンハウスと侯爵領都の近くを通るのが、このルート沿いだったから、ついでにマッカード中央駅に行かずに乗れたのがこれだけだった、というのもある。


もともとは、ティダ帝国に向かうメインルートだったが、ガバナーレ国西にリスビーヌ港が開港すると、王国・ガバナーレ国の2国からティダ帝国に向かう短絡ルートを形成することとなり、デンパー~ヨーカー経由は第2ルートとなる。


父侯爵はこのルートに一家言あり、ティダ帝国に行くにも、侯爵領を経由するこのルートがお気に入りで、デンパーがメイン港だったころを知っているため、家族を連れてティダ帝国に行ったのもこのルートだった。


しかし、デンパー港は連絡船が2便→1便に減便され、昼行の『インターアクティ』に合わせたダイヤになってしまっている。


そのため、”国境を超える”ことに思考を奪われていた侯爵令嬢は気にしていなかったものの、『インターラビット』はティダ帝国へのルートとしてはあまり優秀とは言えない。


 


以下、この話を書いた鉄道マニアの戯言…。


実は当初、第二王子も父公爵も送って


この連絡船を含んだルートについては、かつて東京~北海道のメインルートだった常磐線~東北本線~青函連絡船~函館本線の、「1M特急はつかり→青函連絡船1便→1D特急おおぞら」をモデルにしました。


東北新幹線開業前の北海道連絡最速列車が『インターアーバン』のモデルです。


 


連絡船が2つあるモデルは、北海道連絡ではなく「宇高航路」と「仁堀航路」の合った四国連絡になりますが、「先にできたルートがあとからできたより便利なルートに置き換わった」のは、東海道本線の国府津~沼津間(先にできたのは御殿場線ルート→のちにできた熱海ルートがメインになった)や、釧路連絡のメインルートの旭川~北見間(①旭川~富良野線~富良野~根室本線~池田~旧北海道ちほく高原鉄道~北見→②旭川~宗谷本線~名寄~名寄本線~遠軽~北見→③旭川~石北本線~北見の順で変化)するなど前例はたくさんあります。


 


そして、「アーバン」はJR高崎線快速、「ラビット」はJR東北本線(宇都宮線)快速、「アクティ」はJR東海道本線快速の名称で、「スイフト」はJR東北本線で先日廃止になった通勤快速の原型になった通勤時間帯に走った快速の名前です。


ちなみに「スイフト」と同時に高崎線の快速として設定された「タウン」は設定時間が限られそうなので使いませんでした。


ティダ帝国ない特急「ノースセブン」は『北斗星』をもとに、「サウスセブン」はそれを単純に『北→南サウス』しただけです。


「スーパースター」はみなさんご存じスーパーマリオブラザーズです。


 


最後に地名の元ネタ…。


デンパー:「デンマーク」+「コペンハーゲン」


ムラーシ:「紫」


シローナ:「白」


ヨーカー:「ニューヨーク」


リバピーリ:「リバプール」


ソレスタン共和国:ソビエト連邦


レニンブルグ:「レニングラード」+「〇〇ブルグ」(ドイツでよくある名前)


ナーハ:「那覇」(王国の南にあるので)


リスビーヌ:「リスボン」(大陸西の港なので)


ボシント:「ボストン」(大陸東の港なので)


 


以上、蛇足でした。

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悪役令嬢は夜汽車に乗って ~旅の始まりは婚約破棄~ 粟飯原勘一 @K-adashino

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