はたして呪いのいく先は…?

複数の呪物が登場し、それぞれが異なる呪いを秘めており、それに憑かれたのは…などと書いたら流行りの少年漫画みたいですが、子ども心をくすぐる設定を巧みに取り入れながら全体としては大人向けのミステリー仕立てとなっており、読み応えはバッチリです。大人から子どもまで楽しめる優れたホラーと言えるでしょう。
人を呪わば穴二つとは言いますが、呪いを軽んじたせいでまさかの結末を迎えるラストは拍手喝采ものです。

文明社会の人間からすれば迷信に過ぎないのでしょうが、現地で本物と恐れられている物を決して甘く見てはいけないのです。

呪物を扱った作品が好きであれば是非!