真相

 僕は、その後のことはみんなには言わずにいました。

 まだ若かったのでどう説明したらいいかも分からず・・・というか、あの状況の理解がまだ出来ていなかったと言った方が適切な気がします。それに、なんだか「言ってはいけない」気もしていたのでした。


 細くて小柄な、まるで女性かの様な「男性」と、日焼けしたゴツくてマッチョな「男性」が、まるで水を浴びたかのように汗を全身全裸で垂れ流し、そして・・・『いち物』『局部』をながら、こちらを見て来る二人・・・・・・

 

 浅黒く、ヌラヌラ、ギラギラしたその出で立ちと下半身が、ずっと恐ろしくて・・・・・・


 心霊、という事にしていた方が、感覚的に良い気がしていたのです。





 数年後。





 私も社会や世界、常識や習慣を知って行く中で、一つの有力な情報を得ました。それは『』という存在です。

 今では「マッチングアプリ」の需要により、そういった「場」は少なくなったそうですが、当時はそういった「場」で出会いを果たすことがそのでは主流だったそうです。


 僕らは若く、そして無知に『二人に別れた』のが良くなかったのでしょう。仲間だと勘違いされたのか、もしくは・・・・・・


 ベンチでの何人かの「人影」たちも、恐らくそういった人たちだったのだと、今の私はそういう事にしています。


 しかし・・・それはそれで、恐ろしい事です。


 ストーカーされ、何度も挿入されなかった事に安堵します。



『カマン』



 彼らは間違いなく、実在していました。




⇩NEXT 未定

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思春奇★學淵 白銀比(シルヴァ・レイシオン) @silvaration

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