恋愛感情を持って結婚したヒロインであったが、夫は執拗に慕う妻の妹に絆され、妻を一度も抱く事なく、領地経営や店舗経営を妻に任せ、社交の場や視察には妻は病気と偽り、その妹を連れ添い、まるで夫婦の様に振舞っていた。その妹の妊娠が発覚すると、妹から生まれる子供の世話役を姉に託したい希望が告げられ、外聞もあり妻と離婚してその妹と再婚を試み、妻との離婚を成立させた所、元妻は失意の後自殺を謀り帰らぬ身となった後、元夫は元妻の無念さやその元凶の妹に婚約者がいる事を知り、その妹が孕んでいる子種がその婚約者の可能性があることを知るという、元妻の自殺で、元夫や元妻の家族のその後の悲劇を赤裸々に綴られた作品に、恐怖と共に、ざまぁ、と思ってしまう感情に心震えました。ヒロインの悲哀と復讐に富んだよい作品であると思います。
只、最後の侯爵の未子が呼んだ、旦那さま、は誰なのでしょうか。お教え頂ければ倖いです。
端的に言えば言えば表題の通りの何とも言えないお話です。
軽い気持ちでしたことがいかに人を傷つけ、その結果どれほどの取り返しのつかない事態を引き起こすのか?そしてそれが関係者のその後の人生にどれほど影響するのか?
そういうのを考えさせられる作品ではないかと思います。
救いはどこにありますか?って言いたくなるぐらい何とも言えない内容なので、感情移入しすぎて引っ張られる人や救いがあると期待する人にはお勧めできません。
・救いがあってハッピーエンド確定の楽しい話以外も読みたい!
・登場人物の気持ちをあれこれ想像したり、その感情の動きを感じ取りたい!
っていう人には、かなり現実的なぶんよくあるものとの毛色の違いを楽しめるのではないかと思います。