新婚でありながら夫から寵愛を得られず妹に夫を取られ失意で自殺した恨み節
- ★★★ Excellent!!!
恋愛感情を持って結婚したヒロインであったが、夫は執拗に慕う妻の妹に絆され、妻を一度も抱く事なく、領地経営や店舗経営を妻に任せ、社交の場や視察には妻は病気と偽り、その妹を連れ添い、まるで夫婦の様に振舞っていた。その妹の妊娠が発覚すると、妹から生まれる子供の世話役を姉に託したい希望が告げられ、外聞もあり妻と離婚してその妹と再婚を試み、妻との離婚を成立させた所、元妻は失意の後自殺を謀り帰らぬ身となった後、元夫は元妻の無念さやその元凶の妹に婚約者がいる事を知り、その妹が孕んでいる子種がその婚約者の可能性があることを知るという、元妻の自殺で、元夫や元妻の家族のその後の悲劇を赤裸々に綴られた作品に、恐怖と共に、ざまぁ、と思ってしまう感情に心震えました。ヒロインの悲哀と復讐に富んだよい作品であると思います。
只、最後の侯爵の未子が呼んだ、旦那さま、は誰なのでしょうか。お教え頂ければ倖いです。