生徒会の権限がデカすぎる

@Thymi-Chan

メガロ生徒会

「生徒会の権限がデカすぎる!」

 そう、デカすぎるのだ。叫んだのは眼鏡の少女。名を佐藤亜紀という。

 彼女は輝ける、偉大なる生徒会の頂点に立つお方だという。それが何故、生徒会の権限がデカすぎるなどと、ありがたいお言葉を放つ羽目になったのか。

「突然叫ばれるなんて、どうなされたのですか佐藤企業連合学園中央生徒会総長」

 側近の少年がこわごわと佐藤の顔色を窺った。眼鏡をかけた、穏やかそうな────訂正、穏やかそうだったその顔は、今や疑心、それに伴う心労によって、何処かほりの深い恐ろしい顔つきに変わり果てている。同じ中学を卒業した身として、佐藤はその様子に心を痛めていた。(なんと慈悲深いのだろう!)


「おかしいと思わないの!?」


 彼女は、半身を乗り上げながら叫んだ。自らの身体よりもよっぽどに大きく、黒光りする高級そうな威容を湛えて、埃一つないように掃除され、磨き上げられた机の上に、だ。


「滅相も……」

 

 側近は震えた。震える以外のことは出来なかった。弁解というにはあまりにもたどたどしい、何処か虚ろな返事を漏らした。

 ばあっ、と紙が広がるのも気にせず、佐藤は頭を大きく抱える。ばらばらと散らばる、内容が欠片も理解できない書面を顧みる余裕はない。


「とかく、生徒会の権利はデカすぎる」


 学園の中、ある時は一目のつかぬ林の中で、またある時は監視された配給場の中で、そしてあまつさえ、輝かしい生徒会室の中でも、誰かが口々にそういっている。

 生徒会の権利は、往々にして巨大化していくものだ。

 生徒会は、この長い、人類の教育の歴史の中で────池の鯉の生死、野球部の将来、サッカー部の衰退、カードゲームの持ち込みの可否。色々なところに顔出しては、厄介な物事を解決してきた。

 実績があるのだ。実績には、力が伴うのが健全であろう。学園とは、健全であるのが望ましい。故に、教員たちは少しずつ、生徒会の肥大化を推奨してきた。

 生徒会とは、そういったものの煮凝りである。少なくともこの高校では、そうだった。それまでの中学ではどうだったとか、そういったことは考慮されぬ。今では、教員の給金ですら生徒会が定める。


 現状の生徒会の戦力を羅列すると────生徒会には戦力があるのだ。不届き物を破壊するための完全かつ高潔に機械化された暴力が────巨大企業であるE.Mechanicに提供されたInfantry級機械が3体。ちなむとこれは、全身をフル改造した大人がタイマンをキメて、7割方は殺害される超兵器歩兵である。子供の相手をするにはいささか、どころか余裕をもって過剰性能でありながらも、なぜか子供の自立心を促す名目上貸し出されている。かの企業の役員曰く、


「大人になれば、全身に様々なインプラントを導入し、今までよりも大きな、悪く言えば過剰な力が手に入る時代です。ですから、高校の時分において、身の丈に合わないほどの力を乗りこなす経験というのも必要となるでしょう」


とのこと。


 通常時は、生徒会内部での厳粛かつ正確、そして賢明な議論を経て不穏分子に対し投入されるが、もちろん総長の一声で即座に出動することも可能だ。

 何故なら、総長は間違うことが無い。

 かつては宗教と武力を背景に、国は臣民を支配した。何時の日かそれは経済に変わり、化身たる大企業がそれを担った。

 民族や思想による分断は終わり、利害による究極の自由統治を現実にした2222年代において、金で動く企業歩兵は正しい兵器である。

 つまり何が言いたいかというと、徹底的な実績の肥大化(そして教員の怠慢、企業の実験的育成論の混合により)によって作られた生徒会という言葉の変質、その結果としての権威と、権威に基づく法外な武力、これらを兼ね備えた生徒会は、まさしく前時代的な国家という形を、まがりなりにも成すことが出来たのだ。

 なしてしまった、とも言い換えられる。


 そうして出来た小さな国の中で、佐藤は生真面目だった。

 学生の時分では、如何に狂っているとは言え、生徒会という単位で重視されるのは真面目さである。

 その生真面目さをもって生徒会に就労し、あれよあれよという間に総長となってしまったのだ。


「……もう今日の業務は終わり!」


 佐藤は机から降りないまま叫んだ。普段真面目な総長の鬼気迫る慟哭を間近で見せられた側近は、助け船を得たとばかりに外へと急ぎ、その後その言葉の裏側に潜む見えない意図を恐怖した。もっともそれは、事実とは大きく異なっているだろう。


「……」


 生徒会の仕事は、多岐にわたる。

 部活動の精査。企業連合の出資する巨大高校、企業連合学園において、所属する生徒たちの意図するところはさまざまである。

 一口に高校生活と言っても、例えば勉学、あるいは運動。もしくは文化的な探究か、ともすれば人付き合いに活路を見出すものもいる。

 彼らは往々に、様々な部活動を求めている。新しく始めるのならば、届け出。

 既にある部活動へと入部するにしろ、届け出。新しく部活動を改革するにしろ、届け出である。届け出を処理するのは、もちろん生徒会だ。

 数多の下処理を潜り抜けた書類は、その量を最初より少なくしたと言えども、目もくらむ量であるのは変わらない。

 側近を帰らせた佐藤総長は、やはり生真面目にひとつひとつ向き合い始めた。癇癪によって散らばった書面が、こちらを叱るかのように見つめている。彼女はそう思った。


────────


「生徒会、権限をデカくしすぎる」

 

 学園地下(この高校には、そういうものがあるのだ)、使用されていない部室の中に、数人の屈強な生徒たちが集まっていた。

 「風紀」の二文字を掲げた力強い腕章を身に着けた彼らは、誰がどうみても風紀委員だとわかる。

 部屋は埃臭く……また電気も満足に通っていないから、彼らは自分で持ち込んだ電子ランタンで光を作り、狭い光源に押し込み合うよう、円形に座り込んでいた。

 円の中心には小さなタブレット端末があり、そこにはこの学園の、”生徒会”人員の配置がこと細やかに書き込まれている。

 悪態交じりの議論を見るに、それは相当白熱していた。同時に、声色は何かから隠れるように小さい。要するに、暗闘の萌芽であった。

 彼らもまた、肥大化する学生権力の波に乗り、ある程度の武力を手に入れているようだ。

 こちらには、E.Mechanicとはまた別の巨大企業である、シンノウの手がける安い生体武装が配給されている。屈強に見える外殻のいくらかは、外付けの肉の鎧であった。


「やはり……我々の領分に入り込んできているな」


 リーダー格の男は、額の冷や汗をぬぐいながらそう言った。


「遂に追い落とすつもりか」


 誰ともなく、呼応する。皆一様に、タブレットの内側を眺めていた。つい最近まで自分たちが風紀を守っていた領域が、急速に肥大化する生徒会の内側、下部組織の手によって奪い去られようとしている。彼らの危惧は其処だった。

 これは彼らには知る由もないことではあるが────生徒会は、自らの肥大化を制御することが出来ていないでいた。

 彼らは事業の再編時、他委員会との連携が取れていなかったが、同時に様々な企業から補助を受け取っていた。また、潰した部活などから人員を引き抜いていたため、処分するべき労働力が多分にあった。しぶしぶ従っているだけの元気盛りの青年たちを、ただ何もさせず死蔵するという選択肢はない。

 しかし、生徒会中枢の作業をさせるには信頼性が低すぎる。そういった時に白羽の矢が立ったのが、外部区域の治安改善事業である。結果的に風紀委員の再発明が発生し、その上影響を精査しないまま、生徒会は事業を発進させた。

 総長は「他人のために働く分には、いいことだ」と、そう純粋に思っていた。

 ただ善意は、伝わらなければ埋もれる。


────────


『生徒会の権限、デカすぎか』


 生徒会が無計画に役目を拡大し続け、遂にメディアを通さない発信を行い始めた頃、広報委員会は上記文面の学校新聞を発行した。それは至る所に張り出された上に、生徒会の了承を得ていない、不法な新聞である。

 内容において終始、生徒会は非難の文に晒されていた。広報委員会は、生徒会がその役目を拡大する以前から広報委員会であった。学生らしい、手作り感あふれるしょうもない小ネタを掲載し、また学生たちとの距離が近い、相互に作用する掲示板を作ってきた。そういう自負がある。

 それを生徒会は、生徒会どもの活動報告で始まり恫喝めいた戦力増強論に終わる冷たい広報を推し進めるなど、と。許されるべきではない、そのような主張が繰り広げられていた。

 が、即座に新聞の抹消請求が行われることとなる。総長以外の生徒会重要役員たちの採決により、Infantryが動員され、広報委員会の妨害を真正面から突破しながら、その新聞は掲示板から取り外された。重傷者が出たが、彼らは生徒会が治療するので問題なし、必要な犠牲だった。そう発表された。ついで、広報委員会の解体が予告され、それはつつがなく行われる異見通しが立ってしまった。それに文句を言うものは、表立ってはいない。

 けれど、そうして一度疑念が立ってしまえば、人間というのは連鎖してしまうものだ

 ────次に問題になったのは、図書委員会だった。


 掲載されていたはずの新聞は、全てInfantryの手によって焼却、抹消された筈だった。だが、生徒会の見聞によると、なんと図書委員会がバックナンバー保管の一環で隠し持っているというではないか。

 彼らは自らの名誉を守るため、Infantryを送り込む決定を下した。

 今回は総長が、そう言った。「破廉恥且つ学園に相応しくないものは、取り除いて先生に預かってもらうべきだ」と。

 側近たちは皆、何を消すのか詳細を伝えることは無かった。

 図書室にInfantryが押し入り、直に火の手が上がり、やがて知識のほとんどが燃え上がる。重傷者はいなかった。図書委員は皆死んだ。

 委員会は運営が困難となったため、解体宣言もされることなく破棄された。


────────


『生徒会の横暴を止めろ!生徒会の権限がデカすぎる!』

 

 抗争が長引き、延焼し、燃え上がり始めたある日、学園内に突如として、生徒会を糾弾する内容の替え歌が放送された。下手くそで、改変も中途半端なものだ。

 放送室をジャックした、放送委員会の所業であった。

 放送委員会は、広報委員会のいわゆるライバル的な存在であり、後方の古臭い(自分たちも似たようなものではあるが)やり方に対していつでも反感を持って、それを多少攻めたアイドルの楽曲を流してみるだとか、ラジオめいたトークを放送室で繰り広げてみるだとか、健全な形で鎬を削っていた。

 だからこそ、ライバルの消失に対して、張り合いの喪失以上の感情を抱き、真っ先に何かを感じ取ったのはこの委員会であったのだ。

 生徒会の権限がデカすぎる。そのような事実は、皆うすうす気づいていた。何故生徒会の権限がデカすぎるからと、あのような機動歩兵が学園内にうろつき、あまつさえ放火が起き、教職員が無事でいるのか。理解が出来ない。子供は皆、そう思っていた。心の底では。

 だが思うのは簡単だ。思い続けるのは難しい。順応というのは、いつ何時であろうとも、感性というものにくいつき、刃を潰し、なまらせていく。そうなる前に口を開くのは、それ以上に難しい。

 だが衝動が、可能とした。

 同時に、生徒会を決定的に怒らせた。

 放送委員会は最期の瞬間まで、つたない言葉で生徒会を糾弾し続けた。けれど、彼らの最期の言葉は、そのような闘争の言葉ではなかった。

 肺の潰れる、空気の抜ける音である。

 破裂音が部屋中に響き、それを増幅した音が学園内の全てに叩きつけられたものを最後にして、放送委員会は全滅した。Infantryが扉を蹴り飛ばし、圧し折った後、そのままの勢いで放送室を制圧したのだ。

 後日生徒会は、E.Mechanicの手によって、生徒会室から直接学園中に放送を行うことのできる機材を用意してもらったようだ。

 

────────


『よき学業はよき環境から!身の回りの美化を心がけよう!』


 生徒会の増長に対して、何も面と向かって戦うばかりがやり方ではない。環境委員会は、むしろ生徒会の波に乗った。

 彼らから権利を委託される形で、自らの生きる場所を確保したのだ。コミュニケーションを取れば、これほど単純で利用しやすい味方はいない。

 広く美しい校門に立って、既に自動機械が清掃を続けている地面を見ながら、ごみを捨ててはいけませんよなどと言っておればよいのだ。

 ゴミも、砂汚れ、泥汚れ一つもない、この場に広がる花壇のあでやかさ、筆舌に尽くしがたい。

 彼らにとって少しばかり残念なのは、皆前を恐れ、上を見るのを嫌い、ただ足元に死が転がっていないか確かめる生徒ばかりとなってしまったことだ。少しばかり足を止めて、その目線を真下ではなく少し傾けて、すぐそこにある幸せに目を向け、感想を共有してくれればよいのに。

 だけれど、大半の学生は受け身でコミュニケーションを取らないから、生徒会が恐ろしく見えるのだろう。

 しかし、これほど楽な仕事は無い。それで内申点を貰えるのだから、大勝利この上ない。


────────


 闘争は炭火めいてじくじくと内側を焼いていき、遂に学園を包む大火となる。

 ────崩壊の始まりは給食委員会の裏切りと、不良たちの散発的な襲撃によって示された。

 給食委員会は給食に毒を混ぜ、生徒会の中枢役員の大半を機能不全に陥らせた。特に言語機能や、神経系に作用するような毒だ。知らず、それを喰らった生徒会は皆錯乱し、好物であるからとお代わりまでした佐藤は、今際の際を彷徨っている。カレーであった。

 声によって駆動し、学生の時分では勝ち目のないInfantryを止める。それを目的とするならば、最も確実性のある攻撃だ。

 不良はそれに呼応し、そして計画を事前に知っていたため、補給線を別に用意している。あらかじめパシらせていたカースト下位の学生が焼きそばパンを買って帰ってきたころあいに、散発的な暴動を開始した。カースト下位の学生は巻き込まれて死んだ。

「シャアオラ!」

 奇妙な連携が取れており、やる気十分である。本来、多数の分派同士で争う彼らの生体とは反する行動であった。

 等しく彼らを後押しする衝動の根元は、生徒会の清濁を併せのめない新指標である。

 つい最近、ありとあらゆるアイデンティティを奪われていた。髪型は坊主、自慢の特攻服も奪われ、なんの面白みもない制服を新しく買わされた。E.Mechanic協賛、頑丈さも中途半端な、ダサいものである。

 けれども、くすぶる反抗心だけは奪い取れなかった。仮に生徒会が、精神の内側まで犯せるインプラントを持っていなければ、こういった手合いから真の意味で火種を奪うことなど、出来ないのである。2222年、外の世界ではそれがまかり通るが、学生であるならば、未だ精神は不自由ではない。

 反骨心の本質は、本来社会に、企業に向けられるべきことである。

 だが、生徒会の権限がデカすぎるのだ。デカすぎる権限は、デカすぎる反感を生む。デカすぎる反感は、デカすぎる暴力を生む。何もかも、学生にはデカすぎた。2222年は、デカすぎることを許容しすぎた。

 窓を片端から割っていく。バイクで体育館に突入するものもいる。そこらに居るやつを鉄パイプで殴る。靴箱をひっくり返す、気絶した生徒を焼く。テストの原本を教員室から強奪し、技術室では人間を使った加工がおこなわれていた。暴動の熱量は最早デカすぎ、不良たちもなにがなんだかわかってはいなかった。

 連携は熟し、やがて狂信的な団結に変わり、そうではないものをくべて燃え広がっていく。

 そういった光景を前に、教員は既に、関わり合いを避けたがったのか逃げていた。


「ヒュー……ヒュー……」


 不安定な鼓動に脳裏を衝き動かされながら、末端のしびれにのたうち回り、痙攣する血管を細やかに感じる。佐藤総長は、恐るべき幻覚の中に居て、同時に現実においても苦境にある。

 周囲の役員たちは皆、何かを吐き戻そうとむせかえり、やがて本当にまろびでた内側の何かを、いまいましげに吐き捨てるのみだった。

 急性のショックで死んだ者もいる。

 総長は幸運だった。それらと比べて、少しだけ。


「動くな!」


 けれども、それは微か過ぎた。

 完全に武装した風紀委員会の一団が、隠された生徒会室の内側へとなだれ込み、銃口をあたりへと向けた。制圧するつもりなのだ。

 佐藤は朦朧とする意識の中で、不思議とこれを夢だとは思えなかった。むしろ、今までの何時よりも、現実としてそれを認識するような気がした。

 今まで夢だと思ってた世界から足を離してしまったせいか、この狂った現実が、総長としてのデカすぎる責務と結びついて、同時にくすぶる不満を吹きあがらせた。

 何故、このような現実で生きなければならないのか。どうして、このようなデカすぎる負債を抱えなければならないのか。生真面目なだけで、どうしてここまで死人が出るのか。

 

 パン、パンパン。乾いた銃声がいくつもなって、未だ収縮のやまない佐藤の頭脳の周辺を容赦なく揺らす。Infantryは何もしないまま、黙っていた。

 役員が倒れていく。彼らは必死に何かを決定しようとするが、それが実を結ぶ前に死んでいく。

 佐藤はInfantryを見た。忌々しい力の結晶。最期まで自らを振り回した、誰も勝てない暴力の象徴。大人の世界の化身、あるべき大人の立場。他のどのような大人よりも、黙った佇む力としては素晴らしかった。

 側近が倒れた。

 佐藤はこの瞬間、風紀委員を始めてみる。直接会うことなどなかった。風紀の二文字は返り血に塗りつぶされ、子供の恐るべき反抗心を湛えていた。


「Infantry」

「粛清して、全部」


「命令を確認。執行します」


────────


「おお、おお……」

 踏みつぶされた清掃機械。あたり一面、生徒の遺体、そして死に体のそれでいろどられている。

 校門付近に殺到した一般生徒たちは自らの自重に潰れ、死んでいた。満足に逃げ出せたのはその一部のみであろう。

 環境委員会の面々はここで、自らの資産を探し出すべく彷徨い続けていた。

 Infantryの手により、風紀委員会は数十分の戦闘の末、壊滅。不良たちもついで、掃討され始めている。

 このクーデターに勝者は無く。

 詰み上がったのは、肉だけだった。鉄の混じらない、若い肉。

 だが、環境委員会には、たった一つ、たった一つだけ残されているものがあった。

 踏み荒らされた花壇。花も、香りも、どこにもないが。

 そのような中で、誰かの靴の裏にでもついていたのだろう。爽やかな緑の雑草が、一本強く伸びあがり、土を衝いていた。

 以前であれば迷いなく抜いていた、清掃機械は死んでいる。

 環境委員会は初めて、この名もなき緑を、慈愛の籠った手で包み込んだ。

 

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