第41話 あとがき

 40日間。本作品『成長率がやばすぎてS級付与術士の枠に収まらない~幼馴染をざまあするのは気が引けるので追放は拒否する~』をご愛読いただきまして、本当にありがとうございました。皆さまのおかげで無事、第1章を書き上げることができました。


 第1章でタイトルが回収され、その後にストーリーが動き出す。そんなイメージで書き始めましたが、その構想がバレないようにということにも気をつけてきました。


 タイトルの回収とは具体的に以下の3点を指します。


 1つ目に、私が描きたかった「やばすぎる成長率」とは、単に成長が早いということではなく「加速度的な成長」ということでした。2乗に比例する関数のように(厳密には別物)、最初はゆっくりでヤキモキするけど、勢いに乗ったら、速すぎて着いていけない!というような爽快な成長物語を描きたかったんです。その成長曲線をリアルに描くため、各登場人物のステータス管理にも気をつかいました。事前にエクセルに設定しておいた計算式を使い、その都度、計算した数値を手元に置きながら矛盾が出ないよう慎重に描き進めました。


 2つ目に「S級付与術士の枠に収まらない」というのは、単に主人公の能力が高すぎるという比喩で終わらせたくなかった。「自分勝手な志」とか「自由への希求」みたいな、要は枠に収まらないでっかい人間の精神を描きたいと思っていました。そして、それを「冒険者魂」って名付けたかったんですね。 


 3つ目に「追放を拒否する」とは、作品を通してなんとなく流れ続けていた雰囲気のことではありません。実際に追放されそうになって、それを拒否するという言葉通りのシーンを描き、1章の締めにしたかったんです。このラストシーンは言うまでもなく、追放ざまあ作品の冒頭で幾度と繰り返されてきた場面です。「こんな有能な人材がどうなったら追放なんて話になるんだろう」という誰もが思ったことのある疑問。その答えを自分なりに描きたいという遊び心ですが、それを実現するのが第1章というステージでした。


 さて、それぞれの目標がうまく叶ったのかどうかの判断は読者に委ねるべきでしょう。ということは百も承知で(笑)、自分では「めっちゃうまくいった~!」と気持ち良さに浸っています。

 同時に、2章以降に向けた伏線もばらまけました。ここから物語が動いていく、その段階に向けても準備が万端です。


 実は私、普段は勤め人をしております。仕事の閑散期を利用して、1度挑戦してみたかった執筆活動に取り組んでみたのが今回です。タイムリミットが迫ったせいで、本当は43話。11万文字程度で書き上げるつもりだった物語を、少し短くまとめざるを得なくなった。そのことがちょっとだけ心残りです。


 が、私は現在、自分の仕事、忙しい毎日に戻っています。


 もしもこの物語の続きに需要があるようなら、少しでも早く次の「暇な期間」を作って、続きを描きたい!という気持ちはあります。ただ、文字を紡ぐのは思った以上に負担が大きいこともわかりました。そこで誠に自分勝手ではありますが、読者の皆様には、ここで一旦この物語に評価を下してほしいと思います。需要がないのであれば、結果はしっかりと受け止めます。どうかよろしくお願いします。



 最後に。実は、本作を描きながら、隙間時間の手慰みに書き進めた気楽な物語がもう1つあります。せっかくなので本日より、投稿をスタートしました。よかったらこちらもお楽しみください。描き始めた頃は公開する気のなかった作品ですが、なかなか楽しく仕上がってます。


『みんな、剣聖。~女の子4人組で配信冒険者を始めるつもりが、4人とも回復職だった件~』


https://kakuyomu.jp/works/16818093084431341621/episodes/16818093084431674212


 それではみなさま、本日まで本当にありがとうございました。心から感謝いたします。


                     2024年9月15日 杉田モン太

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成長率がやばすぎてS級付与術師の枠に収まらない〜幼馴染をざまあするのは気が引けるので追放は拒否する〜 杉田モン太🍺 @kakimotogenki

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