どこか幻想的な、不思議な気持ちになれるお話

黒アゲハ、というのがまた怪しげな印象を受けました。
語り口調がポツン、ポツンとしていて、なんだかそちらからも不思議な印象を受けました。絵本や詩の読み聞かせのテンポに近いかもしれません。ポツン、ポツンと言葉が胸に染み込んできました。
子どもながらの感性等、随所から唯一無二のノンフィクション感を受け、すごく映像的で、場面場面の心境を共有しながら読めたように思います。
不思議の中に揺蕩う体験ができる、雰囲気のある素敵な作品でした。