あの鬼こわい
<タイトル>
おの
<舞台>
京都府
<ポイント>
嫁のリアクション
<解説>
京都府に伝わる昔話です。
三条にある薬屋の主人はたいそうな見栄っ張りで、家を建て直すに当たり
この薬屋の向かいには器量よしで優しい嫁さんが住んでいましたが、その日を境として夢のなかにその鬼瓦が現れるようになり、次第に体調を崩していきます。
嫁さんの旦那が鬼瓦を降ろすよう詰め寄りますが、当の薬屋はいっこうに取り合ってくれません。
そこに嫁さんを診ていた医者が鬼を退治してくれる
ところが嫁さんはあいかわらず悪夢を見ているようです。
そこで医者は嫁さんと頭を合わせて眠りにつくことで、彼女の夢の中へと侵入します。
この辺が昔話とはいえちょっとファンタジー風味ですね。
すると鍾馗さまは鬼退治もそこそこに、店に置いてあった伏見の酒を堪能しています。
医者が喝を入れると、鍾馗さまはあわてて鬼瓦を探しはじめました。
そして何事もないように屋根に乗っかっている鬼瓦を発見。
こうしてやっとのことで鬼は現れなくなったのです。
夢から覚めた医者は「もう少し伏見の酒を賞味したかった」とボヤきます。
いや、おまえも飲んどったんかい。
かくして京都では、鬼瓦の向かいには鍾馗さまの瓦を置くようになったんだとか。
まさしく神出鬼没の鬼瓦がこわいですが、この話のポイントは個人的に嫁のオーバーなリアクションです。
これと後半の鍾馗さま&医者のくだりのせいで、半分ギャグ回のようになってしまっています。
もちろんよい意味でと捉えたいですが。
ちなみに、医者は中国の皇帝のエピソードを引き合いに出していますが、おそらくこれは「
違っていたらすみません。
興味のある方は調べてみてください。
ここまで予定どおりというか、ほぼホラー回を取り上げております。
またネタを思いついたら更新してみたいので、どうぞよろしくお願いいたします。
今回はこの辺で。
ではでは~。
「まんが日本昔ばなし」の個人的な名作を紹介するエッセイ 朽木桜斎 @kuchiki-ohsai
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