第2話 過去~木下さん視点~


 私には、気になっている人がいる。

佐藤 みのる君。


 彼は、本当に優しい人だ。

みのる君は気付いていないけど、私たちは同じ中学で、同じクラスだったんだ。


 中学の最後、私はクラスの人にいじめられていた。


「見ていて気持ちが悪い」


「しゃべるなよ」


 辛かった。

仲間なんかいない。

そう思っていた。

でも、みのる君は違かった。


「やめようよ!」


 嬉しかった。

けど、それから、いじめっ子の標的は私ではなく、みのる君に変わった。


 いじめは高校でも続いた。


今度は私が助ける番だ。


でも、いざとなって言うことができなかった。

そんな自分が嫌いだった。


 またいじめられる。

そう思うと、余計に言い出すことができなかった。


 でも、そんなの関係ない。

今日こそ、話すんだ。

そして今、私はみのる君に話しかけた。

                                   つづく


 ~あとがき~

二章第二話投稿しました!

今回の話は木下さんの過去の話です!

突然すぎる? 許して~( ;∀;)

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次回もお楽しみに!

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