第2話 俺等、職に就く

 「じゃあ、行動に移しましょ。」

 俺が言い、全員で移動を開始し、近くで休憩していたバカ早そうなスーパーカーに乗っている男に声をかけ、色々と質問をした。

 「すみません。少しよろしいですか?」

 「?どうかされやしたか?」

 「はい。実は我々この街に来たばっかりでして、無職なわけなんですが、どこにいったら職を探せるかわからないので教えてほしいのですが、いいですか?」

 「だったら全然ええよ。おたく、スマホある?」

 「あります。」

 「なら良かった。地図アプリを開いて。」

 「開きましたよ。」

 「今ここが何番かってのがわかる?」

 「でました。ここは、10000番ですね。」

 「そう、んじゃ、7033番は見つかった?」

 「はい。見つかりました。」

 「そこが市役所だからそこに行くといいよ。」

 「教えていただきありがとうございます。」

 「全然ええんよ。そや、連絡先交換しとこ。何かあったときのために。」

 「ありがとうございます。私はイクスと申します。」

 「俺は、アストロシィや。よろしゅうな。そんじゃな。」

 連絡先の交換を終えると彼は車に乗り込み甲高い音を出して、走り去っていった。

 見えなくなるまで見続けたイクスは、ヴェルたちのもとに走っていった。

 しばらくして近くのコンビニで待機してたヴェルたちに情報を共有する。

 「で、7033に向かったほうが良いと。」

 「聞いた情報だとそうなりますね。」

 「近くにバス停見つけたからそこに行こうぜ。多分そこから7000番バスターミナル行きって書いてあったからちょうどいいんじゃねえか?」

 「じゃ、そうしましょ。」

 9823番のコンビニにいたヴェルたちは9820番の前にあるバス停に行き、そこから市役所を目指した。

 しばらくしてバスが来て乗り、1時間ほどかかりながら市役所の前にたどり着いた。

 市役所の前にあった看板を見つけ、書かれていたチラシを注意深く読み、市役所内に入り、身分証を発行した。

 一人ずつやっていき、全員分のが終わると中に設置されていた自販機で飲料水を購入して、求人場と書かれていた看板の下に職員に話しかけ、色々と説明を貰っていた。

 「...とこのような感じになっております。なにかご不明な点がございましたら申してください。」

 「職業はこれだけしかないのですか?」

 「はい。先程もご説明した通り、ほとんどのところはあまり求人を出しておらず、医療、警察、飲食、メカニックほどしか出していないんです。」

 「それぞれみんな個人で考えを出して行動に移す。それでいいでしょう?ヴェルちゃん?」

 「そうしよう。じゃ、個人行動開始としましょう。解散。」

 ヴェルが言うと全員が別々に行動に移った。

 「さてと、俺はどうするか〜.......ん?なんだコレ。」

 ヴェルが自分はどうするかと頭を悩ませていたところ、1枚のチラシが目に写った。

 「そういや、ステゥルでもメカニックやったこともあったな。ここでもその知識が役立つのかね〜。」

 そう言い、チラシを目にしていると、自然と足が動いて求人場のカウンターに向かっており、職員に

 「この仕事受けたいんですけど、どうすりゃいいですかね。」

 と聞いていた。」

 その後、職員から説明を受け、メカニックをするうえで必要な免許を仮発行してもらった。

 そして職場紹介が入り、翌日には正式にメカニックに成れていた。

 説明を受けたときは職場スタイルは自由らしく、腕が確かなら正式発行はされないと言われた。

 正式に発行されたということは認められたのだろう。

 嬉しいことだ。

 他の奴らも無事に職を見つけられたし、これでしばらくは資金調達といきますか。

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