このレビューを観た貴方、ほんの一話でもいいからこの作品を読んでみてほしい。
そうすれば上記の意味がすぐ分かるだろう。
段落の位置、語彙の選び方、物語の展開、設定の構築全てが分かりやすさという一点に集中して注力されている。
正直に言えば筆者はこの作品を読んだときあれこれ書いてる人プロじゃねぇかと疑ったくらいには凄まじい文章技巧である。
無論物語自体も無問題で推させてもらうが筆者にはなによりウェブ小説でこんなにも丁寧に分かりやすさに集中して全てを賭けた作品を見たのは初めてであり言葉は悪いがギョッとさせられてしまったのだ。
似た分かりやすさで言えば某氏の運だけが凄まじいギルドマスターモノだろう、某氏の文章力によりあれも読み始めると止まらなくなる。
つまり違和感がない、止めどころが見当たらない、やめられない止まらないスナック菓子のように虜になる魅力がこの作品には、ある。
なんてこった! 気がついたらダンジョンにいた。いつの間にかの異世界転生。
ってか、俺 中身ないんですけど――
……俺 魔物になっちまったのかよ。なんてこったいっ……💧
なんて嘆いている暇もねえっ!
目の前には震える女の子。そしてここはサバンナよりヤバいダンジョンの奥。
まずは彼女を守らないでどうするよ、俺。
真っ直ぐでちょっぴりおっちょこちょいな漢ショーカン。
右も左もわからない事だらけの異世界で毎度危なっかしいながら、とても便利でチートな『収納+αスキル』をフル活用させて活路を切り開いていく。
チートスキルの楽しさと健気な女の子を守りたい心意気をぜひ皆さまに。