第一部 チュートリアル、生か死か
チュートリアル、始まり始まりー
わああああああああああ!
ああびっくりした!うーん。また落ちる様な感覚、そして浮遊感を味わった。今回の方が大部短かったけど、それでも不快だし、びっくりするなぁ。
ところでここは何処?草原の様だけど…
【チュートリアルを開始しました。チュートリアルの長さは160日です。ポイントを貯め、最後の交換ストアで交換しましょう。尚、この草原には森があり、そこには戦闘狂の方々でも満足出来るボスが眠っています。しかし果たして貴方方で倒せるでしょうか?そもそも、そのボスを前に貴方方は立つ事が出来るでしょうか?それでは、頑張って下さい♪】
うーん。挑発的ですねぇ。音符って…まぁいいか。160日か…長いのか短いのか…そう思っていると急に画面が表示される。
【チュートリアル3752
人数:32768/32768
SP:0】
え?『チュートリアル』って言ってないのに勝手に表示された!もう一回確認しろってこと?
「おい!どう言う事だよ!なんだこれは!チュートリアル?ふざけるな!」
そう言いつつ、何気に喜んでいるラーメン屋で隣にいた人。
そして困惑の声が一通り上がった後、今度はこの様な声が上がる。
「どのクラスにした?俺は重戦士だ。」
「私は魔法使いよ!」
「ヒーラーはいるかー?居たら是非組んでください!」と勧誘が始まった。
ところで、俺の友達は何処だ?ここじゃないチュートリアルにいるのか?
「おおい!!栗持!おお、ここに居たか。『いやー さがしましたよ。』」
坂本が話しかけてくる。
「そうなん?俺は全く探してなかった。システムメニュー見てた。」
そう俺は答える。ちょっとひどいかも。ちょっとだけね。誰がって、俺に決まってるじゃないか。
「これはひどい…まあとりあえず他の奴らにもここに居たぞーって伝えてくる。」
「よろー」
そう適当に返事をし、俺は考え出す。
うーむ。MMOと同じならヒーラーの取り合いになるかな?タンクは死ににくそうだから命かかってると選ぶ人が多いかも?ヒーラーはそもそもヘイト買いやすいからなぁ。すぐ死にそう…
そんなごちゃごちゃした考えをずっと練っていると、坂本が戻って来る。
「戻ったぞーー。」
「おお!栗持!ここに居たのか!」
そう純が言う。しかし、俺は後ろから近づいてきた純に驚いてしまう。
「うっわ、びっくりしたー!いつも後ろから話しかけるなっていってるじゃん。」
「ごめんごめん。後ろから話しかけると皆驚くんだよねぇ。え?居たの?って言われるし。まあこの影の薄さ?気配のなさ?じゃあそうだよねぇ。」
そう。純はその陽キャそうな名前に反して影が薄い。そしてわざとかそうではないのか、人に後ろから話しかけるクセがある。一体どうしてそうなってしまったのか…おっと、話が逸れた。俺はとある疑問がある為、友達と共有する。
「ところでさ、なんで俺だけ別のところに出たの?みんなは一緒のところに出現?発生?スポーン?したんでしょ?」
「あああぁー、確かに。なんでお前だけ別のところだったんだろうな。というかどこにいたんだよ。あの白い空間で、ラーメン屋にいた奴らはお前以外全員いたんだぞ。で、お前の事をあのシステムに聞くと、答えられない、と言うからさ。どこに行っちゃったんだ?って思ってたんだ。」
そう純が答える…どゆこと?
「え?マジ?本当、どういうことだろう?俺のところには俺以外誰もいなかったんだよ。うーん。分からん。全然わかんない。」
うーん。うーん。うーーーーーん?わからん。
まあでもとりあえずわかったことは、これだけかな?
「そうだね。物理的に近かった人は同じチュートリアルに居るのかな?」
ーーー
うーん、短い。1500に届かせたいのに、微妙に届かない。
というか、超不定期投稿と書いているのに5日連続で投稿ですよ!やったー!でも明日はないかもです。
マルチヴァース〜地球は多元宇宙に統合されたようです シルリム @reagain
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