第二宇宙速度は、光速と比べものにならないが、第一宇宙速度(安定)の上に

地表から水平に打ち出された砲弾は重力に引かれて地表に落下する 。
射出速度を上げても第一宇宙速度未満ならいつかは地表に落下する 。
第一宇宙速度で打ち出された場合は人工衛星となる 。
それ以上の速度では楕円を描き 、
第二宇宙速度以上の場合は地球の重力を振り切る 。
(ただし大気の抵抗による影響などは考慮していない)。

上の段落は Wikipedia「宇宙速度」(日本語版、2024年1月20日版)より引用いたしました。

最初に紹介される人物は光速で飛んでいきました。つまり誰も追いつけない速さで。何においてか、それは本文をお確かめ願います。

主人公は、まぁ、うだうだと、変わり映えしない生活を送っていました。しかも自覚しており愚痴る知恵があるだけ救いが無く。

そんな主人公とっての「第二宇宙速度」。つまり、現状を脱して飛んでいく速度、とは?

先に明かすと、光速には遠く及びません。地球を離れた「アポロ宇宙船」や「ボイジャー」や「ハヤブサ」で人類が現に達成しているものであり、SFでしか語られない光速とは比べるのもおこがましいです。

それでも。
おこがましさと、これまでの自分を振り切った現在の、二つが同時にある状態。
それが、タイトルが暗示するものです。
それをお伝えしたく Wikipedia より引用いたしました。

最上ではなく、でも今までの自分とは違い、そしてたどり着く先は未だ見えません。

それは多くの若者にとって、手が届くか届かないかぎりぎりの、勇気を振り絞った姿です。

尺は短くとも、先に広い世界が見えます。安全な地球を離れた広い宇宙が。