お題に沿ってプロローグ書いてみよー!

ゆめと

【お題 創作】 ハイファンタジーのプロローグ・貴方ならお題を見てどう描く??

今年もこの季節がやってきた―――


快晴の空の下、ここ王都では10年に一度の剣術大会が行われる。


「今回の優勝は傭兵団長のルーヴェント一択だろ!」

「そりゃあそうだろうなぁ。なんてったって17のときに当時の傭兵団長に決闘で勝ったらしいぜ?」

「しかも統率力もあっておまけに顔もいいとか羨ましい限りだよなぁ」

「え、でも彼は一回戦の後急用で棄権したんじゃねェのか?」


傭兵団長ルーヴェント…

彼は噂の通りとても強い。

実際、一回戦では槍を持ったいかにも屈強そうな男と対戦していたが

槍は一度も彼の体に触れることもないまま彼の剣は相手の首に当たっていた。


あのバケモノがいなくなったら誰が優勝するのだろう…

傭兵副団長?それとも騎士団長が勝つだろうか。

明日の試合が楽しみだ。




そして迎えた2日目。

たくさんの観客たちが見守る中、戦いの火蓋が切られる。

ルーヴェント以外に絶対的に強い奴なんかいるわけないか…

皆がそう思っているのか昨日より少し声援が小さい気がした。


二回戦も中盤に入ってきた頃、どよめきが起こった。

皆の視線の先には、座り込んだ騎士団長がいた。

そして驚くことに、彼の首には美青年の腕から伸びた剣が向けられていた。

「あいつは誰だぁ?」

「騎士団長を倒しちゃうなんてまたすげえやつが出てきたなぁw」


彼は騎士団長を倒した後も勢いがとどまることはなく、

準決勝、決勝と勝ち上がり優勝した。


その日から数日は街を歩けば名もなき美青年剣士が剣術大会で優勝した話が聞こえてくるようになったとか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

お題に沿ってプロローグ書いてみよー! ゆめと @Yumetoto

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

参加中のコンテスト・自主企画