昔の約束、今の想い。

ひつじ

第1話 友達に彼女が出来たらしい

愛とはなんなのだろうか考えたことがあるだろうか。俺、高宮 優(たかみや ゆう)は理屈では説明できない残酷なものだと感じている。そんなことを思って生活していた。


「俺、彼女出来たわ」


朝、学校へ来た時にいきなり友達の清水 茉白(しみず ましろ)に言われた。清水はよく周りから女子っぽい名前と言われるらしいが男だ。


「おー良かったじゃん。どこの子?」

「B組の阿部さんって分かるか?」


この高校ではクラスはE組まである…いやそんなことはいい。俺は返答した。


「流石に分かるよ。可愛いって有名だしな。お前なんで付き合えた?なんか弱み握ってるとか…まさか金か!?」


阿部 夏海(あべ なつみ)。さすがにその名前を聞いた時は驚いた。阿部さんはバレー部のエースでしかも勉強ができるいわゆる文武両道ってやつだ。ファンクラブがあるとかなんとか…俺には程遠い存在だ。そして今俺は清水になんか良くないことを言った気がする…


「そんなことないわ!俺の良さを見つけてくれたんだ。多分…」


多分ってなんだよ。自分に自信がないなら最初から言うな。って言おうとしたけどやめた。不機嫌になっても困るし。


「早速今日から一緒に帰ることにしたからお前とは帰れないわ。すまんな。」

「いや別いいし。楽しんできてください。」

「まあそんな羨ましい顔すんなよ。お前も彼女が出来れば世界変わるぞ!アハハハ」


そう言って清水は自分のクラスへ戻った。そんなに羨ましい顔してたか?まあ清水が楽しそうならいいさ。

清水とは家が近くて小さい時から高校までずっと一緒に過ごしていた。こんな友達のいない俺にずっと接してきてくれた。唯一信頼出来る人間と言っても過言では無い。


「あいつに彼女か…」


俺は帰り道そんなことを呟きながら家に帰っていた。清水はどんな時でも周りに人がいた。いわゆる陽キャみたいな感じだ。正直羨ましいとは思っている。あいつには頑張ってほしいものだ。

しかしそんな友達にも隠していることがある。清水は俺に彼女がずっといないものだと思っている。実は俺には彼女が一人いた。もう別れたけど。俺は付き合っていたのは清水には黙っていた。理由は単純に恥ずかしかったからだ。とにかく周りに知られないようにした。だがその元カノが実は学校にいる。なんなら同じクラスにいるのだ。ちなみに俺はA組で清水はD組である。その女子の名前は里原 稔(さとはら みのり)。彼女は阿部さんと同じでバレー部に所属している。

そして俺がもう恋愛なんかしないと思うようになったきっかけだ。

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暇があれば投稿していきたいと思っています。

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これからよろしくお願いします。

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昔の約束、今の想い。 ひつじ @sheepama

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