清浄無垢な一途の献身が、母親を切り裂く刃に変わるとき

自力ではどうにもならない運命に翻弄された「不本意なシングルマザー」のお話。

娘ちゃんは無欲で、献身的で、利口で、まるで聖女のよう。
自分の人生を謳歌しきれずに鬱屈し、また娘の賢い気遣いが、逆に重荷になった母。

母の失態に、どこまで同情できるか・・・は、読者により異なるでしょう。

また「聖人君子の人生は、本人以外の視点から見たら、果たして幸福か?」という問題提起も含まれています。