第9話 地下室
里美「開いた。開いたわ。」
中にも木でできた扉が あった。
その扉を慎重に あけた。すると そこには 一通の手紙が 置いてあった。すずはと五十嵐は、顔を見合わせ 頷いた。里美は すずは達を振り向いて見た。
すずは「さー里美さん」里美は 震える手を伸ばし その手紙を手にした
すずは「差し支えなければ ここで読まれては」
里美「もちろんよ、あなた達が、いなければ 私は、この金庫は決して開けなかった と思うわ」
そして 手紙を見た 封筒には何も書かれては、いなかった。封筒の中の便箋を 里美は、読み始めた。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
里美へ 4月26日
里美 僕は どうも君の誕生日の5月15日までは 生きられない様だ。
金庫の左の棚をどけてごらん。
瑛一
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
すずはと五十嵐は 大きな棚を 押しのけた。 すると、
そこには扉があった。3人は、顔を見合わせた。扉をあけるまでに少し時間が たった。
すずはが 扉に手をかけ、開けた。中には、地下室への階段があった。
すずは「里美さん 降りてみましょう。」里美が 階段を降り始めると階段の両脇にセンサーランプが次々と光り 綺麗だった。
階段は赤い絨毯がひかれ 壁には 沢山の花束の絵画が 飾られてあった。
階段を降りると そこには地下室があり 優しい音楽が流れ出し目の前にデッサン用イーゼルがあった。置いてあるキャンパスには白い布で 覆われていた。
里美は それをそっと外すと 一気に涙が溢れて「瑛一さん」と呟いた。そこには 里美さんの溢れんばかりの笑顔の肖像画が 描かれてあり
瑛一のサインと共にhappy birthday 愛する里美 と書かれてあった。
帰り道
すずは「あー解決だわー。でー五十嵐君 次の土日も お願いね あの事務所に住むんでしょ!」「いやー俺 大学がー」「土日大学やすみっしょ」五十嵐は 右の側頭部を掻いて微笑した。
次の週の土日、朝事務所の一階の駐車場に 五十嵐が乳ちゃん(猫)にチュールをあげていた。
すずは「すっかり 乳ちゃんに 懐かれちゃったわね」
五十嵐「猫のコスプレは、どうかと 思いますよ。馬もですけどね」
2人は 階段を上がり始めた
すずは「え?似合ってなかった。」
五十嵐「いや そう言う意味では 無く」
白石探偵事務所の扉を五十嵐が 開けた。2人は 硬そうなソファに 腰をかけ
すずは「猫ちゃん探しなんだから やっぱ猫じゃな〜い!猫の気持ちに成り切る為には…。」
五十嵐(あんた、馬になろとしたよな途中)心の叫び
すずは「里美さんは あの家で 瑛一さんが集めた絵画に囲まれ、穏やかに 過ごされてるみたい 財産も あの派手な娘と やれっぱなしの息子に ちゃんと 分けて渡したんだって。」
今日のすずは.は ギャングだった(黒のスーツに、黒のサングラス 黒のハット)
(今日は 一体何の依頼なーん?)五十嵐の叫びが 聞こえてきそうだ。
「すずは」さんは、名探偵 1 鬼塚 夢 @itigo11
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます