締めの一文

 そのシーンを締めくくる文が決まらずに、グダグダとキャラクターたちの会話を続けてしまったり、意味もなく主人公の脳内会議の吐露を始めてしまったり、することありませんか? 嶌田はかなりあります。今回はそんな「このあたりで一旦幕を引きたい」というときに使うプロンプトです。単にClaude 3.5にアイディア出しをしてもらうこともできますし、ピンとくるものが出るまで何度も修正箇所を指摘してあげるのもできます。先述のパワハラプロンプトも効果的です。


 今回も本文はプロンプトにベタ貼りしてClaude 3.5に入力します。Claude 3.5の出力結果も載せておきますので、参考にしてみてください。

 また、このプロンプトを元にClaude 3.5の助けを得て作ったシーンの本文は下記の話として実作してあります。ご興味ありましたら覗いてみてください。


 第8夜「海蛍恋模様(3)」

 https://www.alphapolis.co.jp/novel/267181488/533890542/episode/8542750


【プロンプト】

 あなたは中高生に人気のあるライトノベル作家です。以下にあげる指示に従って、以下に示した本文に続く締めの一文を日本語でのマルチバイトのカウントで100文字程度で書いてください。出力は追加のシーンの部分のみで結構です。


 ### 注意点

 - まだ読書経験が未熟な中高生の若い読者に世界観が伝わりやすくなるよう丁寧に描写してください。- なるべく平易な単語を使ってください。

 - キャラクター描写を圧倒的に増やし、読者が話に入り込みやすくしてください。登場人物の心情描写をより深め、特に主人公の蛍(一人称は「俺」)の葛藤や成長をより丁寧に描いてください。

 - エンターテインメントノベルとして読者を楽しませることを意識し、表現方法や演出、言葉遣いを工夫してください。

 - 中高生の読者を飽きさせない適度な長さとテンポになるよう工夫してください。

 - 冗長で不必要な言い回しや表現ではなく、簡潔でメリハリのある表現にしてください。


 ### 本文

 言葉が途切れ、砂浜に静寂が広がる。俺は心臓の鼓動が耳に響くのを感じる。

「蛍くん……」

 先輩の声が、静寂を破った。俺は息を呑み、返事を待つ。

 夜空が、巨大なキャンバスのように広がっていた。天の川が、銀色の絵の具を散りばめたかのように輝いている。

「私も……蛍くんのこと、好き」

 その言葉に、胸の奥で何かが弾ける。でも、先輩の瞳に宿る迷いの色が、小さな不安を呼び起こす。

「私の『好き』と蛍くんの『好き』が一緒だといいな」

 先輩の言葉が、波音のように心に響く。

「でも、もう少し時間をくれる? この気持ちをもっと理解したい」

 俺は深呼吸し、ゆっくりと頷く。胸の奥で何かが軋むのを感じながらも、先輩の気持ちを大切にしたい。

 目を向けると、砂浜一面に青白い光が広がっている。海ほたるだ。海岸線に沿ってずっと向こうの方まで続き、まるで天の川のように無数の小さな星が砂浜で瞬いているみたいだった。

「見て」

 先輩が嬉しそうな顔で両手を広げた。

「まるで、宇宙の中にいるみたい」

 俺は静かに先輩の手を取る。ざらついた感触に、潮の香りを感じる。

「焦りません。先輩の気持ちがはっきりするまで、ずっと待ちます」


【Claude 3.5の出力】

 俺は先輩の横顔を見つめた。潮風に揺れる髪、海ほたるの光に照らされた柔らかな表情。この瞬間を心に刻み込む。「俺たちの関係も、きっと海ほたるみたいに、少しずつ、でも確実に輝いていくんだ」そう思いながら、俺は再び夜空を見上げた。星々が、俺たちの未来を見守るように瞬いていた。


【嶌田】

 この小説のテーマの一つは「星」です。海ほたるではなく、星に関係するモチーフを取り入れるとどうなりますか?


【Claude 3.5の出力】

 承知しました。「星」をテーマにした締めの一文を、以前の指示に従って書き直してみます。

 俺は深く息を吸い、夜空を見上げた。無数の星が、俺たちの頭上で静かに輝いている。「先輩」俺は小声で呼びかけた。「あの星座、見えますか?」俺は北斗七星を指差す。「あれみたいに、俺たちもいつか一つの形になれるといいな」先輩が柔らかく微笑む。その瞳に映る星の輝きが、俺たちの未来への希望を静かに語っているようだった。


【嶌田】

 いいですね。流れ星を使ったアイディアもお願いします。


【Claude 3.5の出力】

 はい、承知しました。流れ星を使って、テーマである「星」を強調しながら、キャラクターの心情をより深く描写してみます。

 俺たちが黙って夜空を見上げていると、突然、一筋の光が天を横切った。「流れ星!」先輩が小さく歓声を上げる。俺は思わず目を閉じ、願い事をする。「もう一度」先輩の声に目を開けると、また一つ流れ星が夜空を駆け抜けていった。「二つの星が同じ方向に流れていく」先輩がつぶやく。「きっと、俺たちもいつか同じ道を歩めるはず」俺はそう信じて、もう一度先輩の手を優しく握りしめた。

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生成AI「Claude 3.5 Sonnet」で創作支援 嶌田あき @haru-natsu-aki-fuyu

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