エピローグ

第22話

メイの産みの親のお乳も含まれているだろう、ヤギミルクソフトクリームは絶品だった。メイもいつかこれを作れるようになると思うと鼻が高いね、と育ての親である日下部先輩は言っていた。

矢野兄弟は、母親に隠れてオカ研に出入りをしているらしい。

布留川先生と細井先生は学校を去った。

そして文芸部は、部誌の〆切に追われている。


「星名ちゃんまた文字から考えてるの?」

「設定凝りたいからね」

「文樹、これはちょっとご都合主義がすぎないか?」

「いいかい春崎。ご都合主義と書いてロマンと読むんだよ」

「雲瀬は次の部誌はどうする?」


事件に解決はない。小説のようにはならない。

どんな結末も、傷つく人を生む。


「さぁどうしましょう」


そんな世界で、私たちは居場所を生み出し、朝を迎えていく。

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光台高等学校文芸部 家猫のノラ @ienekononora0116

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