作者が自分の人生を思い出を語るエッセイ。笑えるものからヒヤヒヤするものまで一話完結で、たまに連続で赤裸々に語られ男の子っていう生物の成り立ちをちょいと覗いてみませんか?
人生を振り返ってみる。それはその人にとってどのような心持ちで迎えるのでしょうか?ひとしきり遊んだ幼少期。ひと夏の思い出。色々あるでしょう。一人称視点、三人称視点も含めた俯瞰的描写にこの小説の面白さがあります。思わずクスッとしてしまう文書としての魅せ方を学びました。一話完結または前編後編で読みやすくまとめられていますよ。自身の振り返りの契機としたい一作です。
むやみに面白いです。でもなんで面白いかは、よくわからないのです。たぶんですが。筆者の他人事みたいな穏やかな客観視で自分事を淡々と綴る語り口が巧く。その拍子が良い余韻を出しているのかもです。和む時間をありがとうございました。