第11話 夏やすみ 三日月
自分の惑星に戻った僕は、なぜか未開発の地球が気になってしょうがない。
使ってはいけないコードで惑星の空間移動システムにアクセス。
次の瞬間、地球に移動。
夜だ。学校のグランドに立っていた。
夜の学校は静かだ。
地球人的に言えばこわい?とでも言うのか?
直線50メートル。1周200メートル。
そのグランドの真ん中に僕は立った。
顔を上げた。細い月が見えた。
赤く光、赤い三日月。きれいだ。
水平線に低くいる。
細い三日月。
この瞬間、僕は地球に立っている。
僕の惑星ではなく地球にいる。
自分が存在するか否か知りたい時。
自分以外の対象物の存在を認めた時が
それだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます