第3話 夏やすみ カギ

7月27日 深夜。沸騰を続ける地球の頭を

冷やすように雨が走った。

昨日の深夜0時から24時間の経過だ。

眠い頭と机の上の宿題。昨日と変わりなし。

ダラダラの時間の流れにもあきてきた。 

机のPCが勝手に光だす。

「急げ。ほらカギだ。」

上の方から声がする。

「カチャン」

机の上に金色のカギが落ちた。

「誰だ?」

とりあえず言ってみた。

返事は期待しない。

勝手に時空の扉を開ける。

夏のはじまり。

学校中庭。朝顔の双葉が見えた。


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