第6話 夏やすみ 少し疲れたか

7月30日 『時間』が勝手に急ぎ足で僕の夏やすみのカレンダーの上を走りさる。

25日に『急げ』の声を聞いた。

その間、僕はこの地球で息をしていた。

『時間がない。』『急げ。急げ。』

宿題はまだ終わらない。

ページをつぶすことで実感を得たがる地球人。

手のひらのカギが

次の時空の扉を開けた。

大きな僕が同じグランドに立っている。

今にも消えてしまいそうな背中。

何かを失ったのか?

相変わらず沸騰し続ける地球。

校庭の木々の緑が僕の目と心を治癒してくれる。明日は早起きしてみるか。

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