第12話 メイドの回想 アイリス・カトレア

アイリスは孤児であったがバラッドの母親にメイドとして引き取られた

バラッドの母に娘のように可愛がられながら優秀なメイドとして育っていった

そしてバラッドは姉のようになついていた

そのバラッドの母もバラッドが5歳の時に病気で亡くなってしまう

「息子バラットをたのみます」その言葉をアイリスに残して

アイリスはバラッドを見守っていたが成長するにつれて

どんどん素行が悪くなっていったバラッドをなんとかしようと注意したり

アドバイスしたりして努力したが

「メイドのくせに生意気だ!」

その一言でアイリスの言葉など無視していた

孤児院育ちのアイリスは孤児院が心配でたまに様子を見にいったりしていたが

ある日セントポーリアに孤児院の危機を相談されて

なんとしてでもバラッドに孤児院の現状を見てもらい助けてもらおうと

今までで一番強くバラッドに説得したら

「どうしてもというなら 俺と一晩すごすなら言うことを聞いてやってもいいぞ」

いやらしい目でどうせ断るだろうと馬鹿にした顔で見ていたので

「いいでしょう そのかわり絶対に孤児院には行ってもらいます」

そして身を投げ出すかくごをして一夜をともにした

すると約束通りに孤児院に行き現状を確認するとあっという間に

問題を解決したのには、ちょっとびっくりした

子供たちの失言「豚の獣人」にも寛容に対応して

裏切り者のメイドにも昔なら拷問したあと処刑ぐらいはしたはずだが

今回は領主である父親に採決をまかせるたり

急に大人な対応をするようになった

それは私が彼を大人にしたからかな

もしかしたら母を早く無くしたせいで女性の愛情に飢えていたのかもしれない

なら これから私がバラッドの愛情をうけとめてあげよう 

そう心に誓った



カトレアは2年前からバラットつきのメイドになりましたわ

すぐにアイリスと仲良くなりよく話をするようになり

バラットのことで相談したりしますわ

アイリスはバラット様を根気強く見守っていて

アイリス曰く子供のころは天使のように可愛かったというが

今は見る影もない子豚貴族がぴったりの姿ですわ

私は彼の父親から息子の素行の監視をたのまれてメイドとして雇われている

たまにお尻を触ろうとしたりおっぱいを触ろうとしたりするが

軽くかわしている こう見えても男爵家の4女で代々暗殺者の家系で

わたしも暗殺者アサシンのスキルもちですわ 

ただ最近バラット様は台所によく行きますわ

料理長と話をしてよくメモを渡してますわ

調べたところ どうやら料理のレシピらしくて

なんどか夕飯に見たことのない料理がでてとてもおいしそうで

おなかがグーとなりそでしたわ

孤児院に行ったときも 豚汁という料理を作って孤児院のみんなと食べたら

すごくおいしかったですわ!

どうやら料理のスキルを持っているらしくそれで新しい料理を開発している

らしいのですがメイドの私がそれを食べることが出来ないのがくやしいですわ

アイリスがたまに試食としてその料理をもらっていることを知ったときは

嫉妬してしまいました 

そういえば孤児院に行ったあとから急に仲良くなっていったから

なにがあったのかアイリスに事情をきいてみると

あのバラッドと一夜を共にしたと

あんな美人なアイリスが子豚貴族のバラッドとありえませんわ

でも 一夜を共にしたらあの料理を食べれるのかと思うと・・・

私はなにを馬鹿なことを考えようとしていたのか

自分でもびっくりしていたわ!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

2024年9月20日 13:00
2024年9月21日 13:00

3年後に確実に死ぬ、悪役貴族に転生してしまった! 水乃五得 @getumen14

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ