第1章不思議の国は樹の上に、私の夢は樹の下に 第一話:不思議の国、ツリット

扉を開けたすぐ目の前に、塔の住人一覧が書かれていると思われる看板が立っていた。しかし、自分のことを忘れてしまいそうなのでスルーし、上へ続く階段を登った。


数十段登ると、目の前にドアが見える空間へ出た。

ドアの取っ手は錆びており、木の板もボロボロである。

この先に登るには、それぞれのフロアにいる住人の許可が必要らしいので、ドアをノックした。返答はなかったが、ドアに張り紙で「入ってどうぞ」と書かれていたので、ドアを開け、中に入った。


ドアを開けると、想像もできない空間が広がっていた。

とても広いうえ、奥には光が漏れ出ている大きな樹も立っている。

ここは塔の中のはず…でもなぜこんなに広い空間があるのか?頭が疑問でいっぱいになった。

ただこれ以上考えても仕方ないので、前へ進み、光が漏れる樹の正体を探りに行くことにした。


光が漏れる樹はから賑やかな声が聞こえる。この樹の正体はおそらく遊園地、テーマパークのようなものであろう。

しかし、入口と思われる門には人が立っていた。おそらくあのテーマパークのスタッフであろう。

しかし、ここで私は、重要な点を見逃していることに気付いた。入場チケットを持っていない。それどころか、お金もないのだ。

???「これは、僕からのプレゼントだよ。」

そう声がしたと思った次の瞬間、何かが落ち葉のように舞い落ちてきていた。

それを掴むと、すぐにチケットだとわかった。私は入口に駆け寄り、そのチケットを提示した。すぐにスタッフは通してくれた。

スタッフ「ようこそ!樹の上の不思議の国、ツリットへ!」

スタッフが明るい声で、テーマパークの入場を歓迎した。

しかし、門を通過した次の瞬間、意識が急に飛ぶ感覚がした。

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黄泉の塔 @TamadomoshiTense

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