才能は「ギフト」か「呪い」か

立花氏の作品はどれも奇想天外で面白いけれど、この作品はやや他の作品と趣を異にしています。
大胆な展開というより、むしろ繊細に人の心の彩を追い、彷徨う魂同士のラブストーリーを形作っている。
そして「創作」に取り組む者なら多くが悩む「如何に書くべきか」への真摯な作者なりの回答がここに示されているのです。

ヒロインの、「この先の未来」が読んでみたいですし、その可能性を広げる為にも、この傑作を多くの方にお勧めしたいと思います。