立花氏独自の、いわば「立花ワールド」今作でも全開です。
奇妙なキャラクターと奇妙でエロティックで凄惨な事件がコレデモカと詰め込まれ、そこに知的な考察もチラホラ。

啞然としている内、気がついたら惹き込まれ、読み終わっているかも？

どこか古き良き時代のミステリー・サスペンスを思わせる本作。

最初に何が起こっているのか分からないけど、こいつが犯人では？
いや、怪異では？
やっぱりこいつ？

等と推理や感情が二転三転できるのが面白い所です。

最後は「そう来たか！」と思わせる落ち。

人の心の闇は、恐ろしいですね。
誰が味方で、誰が敵なのか……。

推理・ミステリー好きにはお勧めです！