第3話

 今、俺たちは悩んでいる。金の工面だ。詳細は前話を読め。んで偽造自体は簡単なんだよな。俺が元いたファンタジー世界のコピー魔法使えばそれは簡単に。けどそれも結局のところ偽造になる。俺らだけなら逃げ切れるが、このついでにそろそろやろうとしてたことをやるとなると、とんでもない時間と手回しが必要だ。時間を倍早めようとすると手回しが100倍ぐらいになる。だから「内弁慶だから」で作戦案却下となった。———は?意味がわからんって?はぁ。手回しにはコミュニティ外のやつとのコミュニケーションが必要だ。俺は俺が属するコミュニティ外の人とまともに会話できない。なんならコミュニティ内でも話の内容によっちゃ、キョドリ陰キャ化する。つまり手回しできない。だからできない。


「じゃあどうすんの。ワタシは代わりにやらんよ。」


「どうしよう どうしよう「そこでやめとk「Au pas, camarade Au pas, camarade」


「いきなり『J'ai perdu le do』になるな。っていうか平峰のコミュニティってワタシとあんたの2人だけだろ。」


「こうやって世界渡る前はそれなりに大きいコミュニティに属してたぞ。」


「何人規模?」


「32人だったかな。」


「小せえな。」


「かく言うあんたはあそこを出る前は属してなかっただろ。あそこは、コミュニティっていう概念自体ないようなもんだったからな。」


「ワタシの過去は関係ないだろ。」


 まあ、そんなことは遥か彼方に蹴って投げてほかしておこうか。ボイコットでどうにかなるし。ま、会計が俺らに責任を押し付けないように監視だけしておくか。


「『蹴って投げてほかす』ってなんだよ」


「標準語訳『捨てて捨てて捨てる』。」


「ざけろ。」


「だからふざけてるけど。っていうか、『ふ』が抜けてるだろ。」


「日本語って難しいよねー。『ふざけろ』は『ふざけるな』って意味だし。それに物語の科白これなんて読むんだっけ?えーと…かはく?とか台詞これは…だいし?だと『ふ』が抜けたりすることが多々あるんだよねー。誤字とかではなく、表現として。」


「あーハイハイ。っていうか、科白も台詞も読みはセリフだよ。」














 俺は一つ思うことがある。明らかに『作者』周辺の情報が少なすぎる。これはネット小説だが、?そのサイトを開いている?書いているスマホだかパソコンだかに?最初の一つは入ってきてもおかしくないだろう?まるでそもそもがある。は?アプリタイプなんじゃないかって?それはない。は『渡った』時に入ってきてんだ。いや、。『作者』を含めて俺らを書いている奴がいて、仮にそいつを『著者』としようか。なあ『著者』よ。あんたは何がしたいんだ。まあ、関係ない。やることは変わらんしな。それにちょっと興味あるしな。『著者』がジャンルを何にして書いてるのか。















「あ、そうそう。ひとつ思ったんだけど、平峰も人称のバグ、なをってない?」


「僕のバグがそう簡単になおるもんかね。それと嵩枝は別のバグが出てきてるし、無理にでもバグった状態で維持した方がいいのかもな。」


「さっきのは噛んだだけだ。」

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ラブコメはどうなってもラブコメ チシュウ @tomo-taka

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