悪役令嬢ものですが、実は登場人物たちの性格がとても良い作品でした。
婚約を破棄する王子も、王子を奪う仇役の女性も嫌味がなく、主人公自身も終始優しい人物として描かれています。
普段は都合の良いハーレムものが苦手なのですが、本作は描写が軽やかで、すらすらと読み進めることができました。
主人公は「悪役令嬢好き」を自称していますが、実際はとても素直で優しい青年です。
ヒロインも素直で明るいため、あらすじから“悪役令嬢とそれを手懐ける主人公”を想像すると、良い意味で肩透かしを受けるかもしれません。
気の強い女性には対応できても、後半に出てくる本物の悪役令嬢にはほとんど太刀打ちできていないところが、かえって好感を持てました。
全体として、優しさが心地よい、とても素敵なお話でした。