第2話

放課後


「やっぱり押し付けられたな。」


「あの48股のクズにな。」


「今は15股だよ。」


「アイツが————だと思うだけで吐き気がするよ。」


そのクズは、クラスメイトと会話している。(プロローグ参照)


は、名前?前にもいっただろ。「高野 郎仁」だよ。あ゛ークソムカつく。買い出しと言って堂々と学校の金でデートだよ。しかも話の流れじゃ誤魔化し程度の買い出しすらしない。その分の金は俺が補填しないといけないと。会計報告書書くのも押し付けるんだろうな。名前すら知らないクラスの会計クズの話し相手さん。


「知らないじゃなくて、興味ないじゃあないのかね?」


「そうとも言う。」


こんな風に話しているが俺たちは別の世界ものがたりの人間だ。平峰コイツ嵩枝もそれぞれ別の世界の人間だ。いや、既に『人間』の枠からかけ離れたところにいるんだよな。


「『人間』の枠からかけ離れたところにいるってさー。他に言いようがあるんじゃない?事実だけどさ。」


「他に言い方があると?」


「『人間やめてる』とか?」


「俺は生まれた時には人外に片足突っ込んでたんだぞ?生まれた時はまだ人外に少しも踏み込んでなかった奴が受ける評価だよ。それは。」


「ま、ワタシh「それ以上言うな。」


「なんで?」


「読者共を楽しませるために必要な事だ。ま、お前は『渡った』影響っていう面が大きいとは思うが。」


「出身世界ストーリーの設定のせいで、生まれつき人外だった平峰が言えることなのか?」


「ウルセー。って言うか、嵩枝は俺以上に人外だっただろ。」


「結局伏せた事言っちゃってんじゃねーか。」






この物語は、『登場人物に走らせる』タイプの人間が書いている。普通は世界観ぐらい決めるもんだとは思うが、この作者はそれすらしなかった。いや、一応設定してる。だが、最初設定せずに書こうとしていた。だから、世界観がまるっきり違う物語が裏側にあるのだ。それもたくさん。ま、設定案にある世界はまだマシだ。設定にない世界ときたら、世紀末がまだマシと言ったレベルのカオスだ。僕らはそれらの中の一つの出身だよ。ま、儂は設定案アリで嵩枝は設定案ナシだが。そんなこんなでパラレルワールドが多すぎる。だから『あのような』ことが起こるのだが。



「ちゃんと口に出して言えや。人称がばぐったことか?ワタシが人外から人間の仲間入りを果たしたことか?」


「『あのような事』はお前と出会う前の話だ。それに『渡って』存在を維持できるだけで十分人外だ。」




あーそうそう。多分だがあんたらはこんな疑問を抱いてると思う。『なんで物語が作者が書いている、本来の世界だとわかるのか』ってもんがな。簡単だ『渡る』時に頭に入る情報を整理すれば、そんなことぐらいすぐにわかる。だってPVとかがあるのはこの世界だけだしな。は?プロローグを読む限り、ここにくる前から物語の世界のパラレルだとわかってたんだろって?パラレルでなくパラレルワールドな。音源を繋いだスピーカーと他のスピーカーを繋いで両方のスピーカーから音を出すんじゃないし。初めて『渡った』時にそれ含めた全ての情報が入ってきたよ。だから知ってるんだよ。ま、体感1万年は情報過多で昏睡したな。






「で、カネはどうすんの?」


「ハハッ、偽造すればいい。ちょうどあと3人ほど奴からはがそうと思ってたからな。法的にどっか遠い場所においとけんだからな。留置所にしろ少年院にしろ少年刑務所にしろな。」


「前後があt「間を読め。なすりつけると言った意味d「わかるか。んで、できるのか。」


「できるかどうかでいったらできるな。ただ、問題が一つ。」


「なんだ?」


「俺は極度の内弁慶だ。」


「なるほど。つまりできないと。」


「そゆこと。」

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