交錯する紅と白。石畳の街の片隅で、愛欲と純愛の一夜を超えて。

フランスの街と、元植民地アルジェリアの旧市街(石畳の街)が舞台です。

踊り子(娼婦さんも兼ねている)の視点から。
街の風景と、一夜限りの慕情、それだけでは割り切れぬ想いを詠んでいます。

フランス3色旗の「友愛」の色も。
アルジェリア独立運動で流された、多くの血も。
情熱と、燃えるような恋も。
紅(くれない)が鮮やかに、歴史と現在を交錯させます。

多種多様の花が、恋歌に色彩を乗せて、パノラマを作り出し。
そして、今まで以上の艶っぽさが、更なる魅力を添えています。

たとえ悲恋だとしても。
二人で過ごした記憶は、この透明感のある風景と共に、残り続けることでしょう。