言葉の袋小路に迷い込んだ私を連れ出したのは一切れのカステラ。

 誰しも創作活動をする上で避けては通れない言葉の迷路に迷い込み、抜け出そうにも抜け出せず、同じ処をグルグル迷い、遂には袋小路に行き着いて。もう駄目かも知れない、そう諦めかけた所に、思わぬ所から差し込んだ一条の光。
 そんな筆者の葛藤の記録が何処か幻想的に語られて行きます。
 もしかしたら、同じ悩みを抱える人にとって、この作品がそんな窮状から抜け出す切欠になるかも知れない。そう思い、レヴューしました。
 もしかしたら、自分の抱える問題は、ほんの小さな切欠で解き解れるのかも知れない、と、そんな気にさせてくれる作品だと、少なくとも私には思えました。