サンダル 👡
上月くるを
サンダル 👡
水槽をひよいと跳び出て熱帯魚
おどろきを求めて夏の空を飛ぶ
短パンと色えんぴつや日雷
仰天のなき旅なんぞ雲の峰
馴染むまで深めにかぶる夏帽子
白靴のはやくも重くなりにけり
闘牛のポスターの赤ダリアの黄
氷中花カオスの街に溶け入りぬ
サンダルやここは地の果最の果
琵琶の実や弱さ露呈し安らげる
ゴールドの蠅と分け合ふミントティ
チープな街チープなわたしソーダ水
違和感につぐ違和感やハンモック
なにもかもどうでもよくて巴旦杏
原色のシティガールや扇風機
耳たぶの大きな男サングラス
祈ること久しくわすれ栗の花
白夜にも路上の皿の崩れざる
さざ波の異教のうたや明易し
枕辺に寄せ来る時差や夏の暁
サンダル 👡 上月くるを @kurutan
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます