もしも浦島太郎が乗ったのが、ウミガメではなく巨大潜水艦だったら

貧しい漁師の海彦は、岩場にか「人魚」の少女が流れ着いているのを見つけて、助け出す。一人きりで暮らしている自宅へ匿ったのだが、村へは「人魚」を探す二人の男が現れた。
明治時代の日本を舞台にした、ボーイ・ミーツ・ガールな海洋冒険長編小説。物語展開と出てくるワードで、子供の頃のように純粋にワクワクさせてくれます。
「人魚」が出てくるので、ファンタジーのようですが、潜水艦や「人魚」の設定などはがっつりSFです。それでいて、乗組員の名前にも秘密があり、二重三重に興味を惹かれる一作でした。